あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集
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カウンセラーやセラピスト、ヒーラーなど「こころの現場の最前線」で活躍されている方の横顔を紹介します。
・カウンセラーってどんな人なの?
・カウンセリングって、どうやって受けるの?
・私も将来カウンセラーになりたいのですが・・・
・・・などなど
「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。
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- 尾谷 幸治 先生 メンタルタネマキスト -
「工夫して頭を使うことは楽しい、と知って欲しい」
2006年 06月 4日
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メンタルタネマキストの尾谷幸治(おたに こうじ)先生は、家庭教師でありながら、潜在意識活用・コーチングを取り入れ、子どもに対する指導だけにとどまらず、親へのコーチングや親子一緒に全力で「学習力」を伝えていくという、新しいスタイルの親子家庭教師サービスを『めんたね』にて展開中です。
その一風変わった指導法の内容や魅力、今後の展望について伺ってみました。 |
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「子供のやる気を奪っていた」と気付く第一歩になります
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「『メンタルタネマキスト』のネーミングの由来について教えて下さい」
メンタルに種を蒔くということですね。
意識と潜在意識があったときに、意識の抵抗をかいくぐって、どうやって潜在意識に直接メッセージを放り込むのかという話がメインになってきます。
要は子供のやる気を出させたい時に、「勉強しなさい。」と言うと、だいたい心理的な抵抗がかかってそこでシャットアウトされてしまいます。
そういう時は、「絶対勉強するな!それは約束だ!守れ」というのです。
すると、イヤだよ!と言って勉強を始めるのです(笑)。
NLP(神経言語プログラミング)などでもよく言われる話ですが、コミュニケーションというのは、結果で評価されるべきなのです。
自分が言った言葉に相手が従わない、相手が言うとおりにならないというのはあまり役に立たない考え方で、意図した通りに相手にメッセージが伝わり、行動してくれることが良いコミュニケーションのとり方なのです。
だから子供に対して、あらかじめ意識が抵抗することを計算した上でメッセージを出さなければいけない。
どのようなコミュニケーションをしたら、その通りに動いてくれるのかという問題意識で考えると、メンタルに種をまくことになりますよね。
僕の場合、学習を扱ってはいるのだけれど、僕の中でのテーマは学習ということに限っていないのです。親子間のコミュニケーションであるし、スポーツをがんばりたいという子のコーチング的なことをしても僕としては全然かまわないのです。
何か目標があって、それを達成するお手伝いができればいいと思っています。
勉強を教えるだけの普通の家庭教師ではないのですが、かといってカウンセラーやセラピストでもなく、学習コンサルタントというのも何か違う。
だったらいっそのこと、自分で作ってしまおう!と思いました。
自分で作れば世界で僕しかいないわけですから。
そういうところから「メンタルタネマキスト」が生まれました。
「確かに、今までにない家庭教師のスタイルですよね。」
本当は塾の先生をしていた時から、そういうことがずっとやりたかったんです。
例えば、塾というのは生徒を減らしたらビジネス的に損失です。だから戦略として生徒をいかに辞めさせないようにするかというのが基本の姿勢です。
生徒をなんとかして塾に依存させようとします。
この塾のおかげで成績が上がったから、この塾はやめられない。と思わせないといけないのです。
でもこれが心理療法の視点で見るならば、「セラピストのおかげでよくなったんです。」といわれたら、それはセラピスト失格ですよね。
一番理想なのは、セラピストは何の役にもたたず、勝手に治ってしまったからもうやめますと言って、自分で治ったのだと思い込んでもらったほうが、セラピストは「よし成功だ!」と、ニヤっと笑うわけですよ。
そっちの方がカッコいいし、僕としてはそれをやりたいですね。
期間を区切って、なるべく短い期限で、「もう一人で勉強できるから先生はいらない。」と言わせるのが最初の目標です。
それが好評であれば、口コミでの紹介者が来ますし、一人をひっぱって依存させようとしなくても、どんどん新しい人を指導していけば良いと思っています。
そういうことがやりたかったというのも、塾をやめた一つの理由です。
「料金はいくらに設定されていますか?」
家庭教師センターを通すと、家庭教師の時給は1600円〜1700円くらいだと思います。
例えば某大手家庭教師センターでは、生徒の家庭が払う金額は塾の約2倍で、そのうち半分はセンターがとっているようです。
それと比べると僕の場合は、今は1時間6000円ですからかなり高めですね。
「値段設定はどのようにされているのですか?」
試行錯誤していて、可能であればもう少し値上げしたいとも思っています。
実際、週1回の担当となったときに、1時間6000円でだいたい2時間ですので、1万2千円です。それを毎週とすると4万8千円で家庭にとってはかなりの負担です。
これがぎりぎりのラインだろうと思いますね。
今後の方針としては、2週間に1回の隔週担当にして、より短時間で成果をあげていくということが僕自身の課題になってきます。
「親御さんとの話し合いなどもするのですか?」
今、「考える子を育てるコース」という名前で学習指導のサービスを行っています。
それは週2時間くらい子供の指導をして、後は親御さんとのミーティングタイムを設けています。
特に時間は決めていないのですが、表向きは30分〜1時間くらいまでが無料ということにしています。しかし、話をしていると1時間を越えることもよくありますね。
「それだけ先生が話してくれると安心しますよね。」
そこが結構重要なのです。
親の立場としては、不安があると早く結果を見たい、成果を見たいものです。
しかし、実際に良くなっていくためには少し放置して寝かせる熟成期間が必要なのです。その熟成期間に、安心して眺めてあげられるかどうかということが重要です。
具体的に生徒の様子を伝えてあげるだけでもずいぶん変わってきますし、お母さんに宿題を出すこともよくあります。
例えば今週1週間、逆説の言葉のBUT(しかし、けど、でも)を言わないで下さいとか。
これは子供と接するときもそうですが、日常の中で全部BUTを封じてみると、自分がいかに否定するくせがあったのかに気付きます。
そこに気付くと、このやりとりが子供のやる気を奪っていたのかもしれないなと気付く第一歩になるのです。
他には、お母さんのダイエットのコーチングみたいなことも行ったりしているんですよ。
「ダイエットのコーチングですか?子供とは全然関係ないですよね?」
それがいいんですよね。
継続して何かに取り組むということは難しいのですよ。ところが自分のことは棚にあげて、子供にだけは100%要求してしまうのです。
自分がやってみて難しいと思った時に、「子供も難しいことをやっているんだ。」という気持ちがあると、それだけで全然違うのですよね。
うちで行っている、ネットでの母親向けコーチングプログラムでは、「子供以外で自分自身の目標を一つ立てていただき、それにむけて毎日必ず1つの努力をして下さい。」というルールを作っています。
それを行っていただくだけで、子供に対する視線がすごくやわらかくなるのです。
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工夫して頭を使うことは楽しい、と知って欲しい
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「提供サービスのラインナップを教えてください」
家庭教師と、「考える子を育てるコース」という名前の家庭教師サービス。
あと「メンタルフィットネスクラブ」という30日間のプログラムを過去に2回行っています。名前を変えて、「モテママレッスン」というような名前にリニューアルして現在行っています。
「定員はどのくらいですか?」
コースを3つ設定しており、毎日30日間必ずお母さんの報告に対してレスポンスを返すというコースは月に5人くらい。
週に1回ほど、その週のエクササイズに対する最後のまとめの総評をつけるようなかたちのコースを30人〜100人くらいの予定です。
メンタルトレーニングは、ゆるい強制力があるから続くのです。自分1人でこれから1ヶ月間このプログラムにそってメンタルトレーニングをやるぞ!と決意して最後までやり通せる人はほとんどいないですね。
だから「1日でも報告が途絶えたらそこでアウトで、その後は一切メールを送るのをやめます。」という非常に厳しい内容です。
せっかく参加したからには結果を出してもらいたいから厳しい内容にしています。
「具体的に、どういうことをするのですか?」
基礎エクササイズは、まず子供以外の目標を1つたて、毎日1つその目標にむけてどんなに些細なことでもいいので必ず努力をします。
それを30日間続けて、どういう効果と影響が自分のメンタルにあるのかということを実際に感じていただきます。
それと同時にコミュニケーション的なものを4週間、隔週ごとにテーマがあって取り組んでいただきます。
あまり詳しくは言えませんが、例えば「1週目はBUTを言わない。」などです。
2週目は質問の仕方の話です。子供にどんどん質問をします。相手が答えたときに楽しくなるような、気持ちよくなるような質問を意識しています。
それが効果があったかどうかを、相手の視線を見たり、相手を観察することによって把握していただきます。
「ほんと心理療法的なものですね。」
3週目は最初の何日間かは余計なことを一切しゃべらない。
そうすると、いかに人間がしゃべりたいしゃべりたいというエゴのかたまりかということに気付くはずです。またそのうち、しゃべらないことに加えて、しゃべらないでいるとイライラしてきます。
イライラの構造は、"何々すべきだがそうなっていない"ということにイライラが生じるのです。
"何々すべきだ"というのは本当に根拠があることなのだろうかとじっくり考え、徹底的に捨て去るトレーニングです。
4週目は1日10個づつ子供の良いところを書き出していきます。
最初はいいのですが、だんだんネタ切れで苦しみ始めます。そうすると今度は欠点をひっくりかえし始めるのです。例えば、だらしがないというのも、伸び伸びしているといいかえられるわけです。
実はそれこそが自分自身に対するリフレーミング(認識枠の組替え)が働き始めているのです。
物事は常にある面から見ているけれど、必ず裏側があり、今までイライラしていたけれど別の方向から見たらこれは良いことなのだという気付きです。
それは自分自身を緩める効果があるし、子供にも良い点があるということに気がつきます。
あとはそれらを通してどういう方針で自分は子供を育てていきたいのか、子育ての指針を固めていただきます。
以上が大まかな内容です。
「子どもに対してというよりも、完全にお母さん向けですね。」
皆さんそのことに、どこかで転換が来て気付きます。
今まで子供に不満を一生懸命言い、子供が変わらないと言っていたけれど、問題はそこではなかったのだと。
自分が変わったら、子供は勝手に良くなっていくのですよ。
自分で変えられるものと自分ではどうにもならないものがあります。
子供に対するコミュニケーションのしかたは自分で変えられるものです。でも子供が勉強にやる気をだすということは自分では変えられないのです。
うまくいかない人は、自分では変えられないものに光をあてて一生懸命そこにイライラするのです。エネルギーの無駄遣いだと思いますよ。
それよりも自分は何ができるのか?という話に徹底的にフォーカスして、自分でできることをやっていくのです。
他力本願から自力本願へということですが、自己啓発的な言い方だとコミットメントです。子育て版自己啓発みたいなものですね。
「塾講師から現在の家庭教師になられて、尾谷さん自信の変化はどういうところですか?」
塾講師の時代には、親を教育するというのは塾の先生の仕事ではなかったのです。生徒の親に対しては、協力を求めるくらいでした。
ところが理解してもらえない。
「あの親はどうして子供をダメにする接し方をして、あんなに子供に怒っているのだろうか?」とか、自分でわざわざ勉強をできなくしているのに、勉強できないといってイライラしているのは意味がないじゃないか!と親に対して怒りを持ったこともありました。
そんな中、尊敬する先生との話の中で、大きな気付きがありました。
「親は基本的にはよかれと思い一生懸命やっているのであって、それが空回りしマイナスな方にいっているだけで、決して子供を悪くしようと思ってやっているわけではない。」そう考えることで、親に対するイライラが収まるようになりました。
子供に対しては、教え始めた頃は、なぜこれがわからないの?とイライラするわけです。
でも長い間教えていると、「この子は、この辺まではわかるけれど、ここからはわからないんだ。」ということが見えてきます。
そもそも、わからない子をわかるようにしてあげるのが僕の仕事で、僕はそのプロです。イライラせず、怒らないことがプロとしての僕の存在価値なのだというふうに思えるようになりましたね。
「最後に、お客様に一言お願いします。」
僕の場合、お客様はお母さんと子供の二人なのですが、
まずお母さんに対しては、勉強にしてもなんでもそうですが、重要なのはコミットメントとモチベーションのキープです。
コミットメントというのは、何かを行動しその行動に対して責任を持つということです。それを考えることからどのように取り組むかという発想がうまれてきます。
それは子供に対する勉強も同じで、子供自身が自分の成績をどうにかしたいとか、将来のために勉強をしておいたほうが良いという気持ちを待たなければ、絶対に先にはつながらないということなのです。
子供のコミットメントを無視して押しつける事は逆効果であって、本当に意味がないもので、とにかくコミットメントを貫き通すということをしっかり重視して子供と関わっていただきたいということを1番に言いたいです。
子供に対しては、「工夫して頭を使うことは楽しいことなんだ。」と知ってもらいたいですね。
<インタビュー後記>
初めてお会いした時の尾谷先生の印象は、親しみやすいお兄さんというイメージでした。
しかし、塾講師時代から秘められていた独特の指導方法をお聞きした時には、私自身も子供をもつ母親であるということもあり、時に耳が痛く(?)、非常に納得させられる内容でした。
子供の勉強を塾任せにする親も多い中、親も子供と共に成長していくことの大切さを教えていただいたような気がします。 |
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-ご案内- 尾谷 幸治 先生 メンタルタネマキスト
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インタビュアー(取材・記事担当)
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インタビュアー:近藤睦
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大学を卒業後、警察官に。その後製造業を経験し、現在俳優として活動中。俳優としての詳しいプロフィールはこちら
俳優として、インタビュアーとして、講演者として、モデルとして、
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インタビュアー:冬野さくら
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マインドマップの書き方
