| 今回のインタビューは、心理カウンセラーの浮世 満理子(うきよ まりこ)先生です。 株式会社アイ・ディア・ヒューマンサポートサービス代表、国際ストレスマネジメント協会評議員として、講座、研修、講演など幅広く活躍していらっしゃいます。 その活発な姿はテレビ出演や女性誌の取材もされているので、ご存知の方も多いと思います。 先生のカウンセリングへの情熱を、ご自身の過去・現在・未来をベースに伺いました。 |
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孤独という苦しみは、いいカウンセラーに出会えれば一瞬で解消するのです。
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![]() 「今は様々な分野にご活躍の浮世先生ですが、小さい頃はどんなお子さんだったのですか?」 小さい頃は体が弱くて、ネガティブが服を着て歩いているような子でした。 運動神経も悪かったし、勉強も出来なかったし・・。 それでいてどこか人と違う自分でいたいのだけど、能力不足を感じていた・・、そんな子でした。とにかく体が弱かったのと、手(作業)が遅かったです。 「カウンセラーになろうと思ったきっかけは何ですか?」 社会人になって一般事務をしていた頃、精神的に追いつめられました。親との関係がうまく行っていなかったし、自分に自信がないし、仕事に対して全く期待が持てなくなっていました。 その頃はまだ20代前半でしたけど、当時の私にとっては年々歳を取る事がとにかく怖くて・・。新しい新入社員が入ってきて「私の居場所はこの会社にはないのだ」と思った時、自律神経失調症になりました。 最初は原因がわからなくていくつもの病院を転々としました。最後に行った病院では、おおよそ3分で見放されました。「どこも悪くないですよ。薬も別に出す必要ないんじゃない?」と言われてしまって・・・。見捨てていただいたお蔭で、薬漬けになる事もなく、入院生活に入る事もありませんでした。(笑) 今となっては、その頃の体験は私の自慢です。でもその当時は本当に、毎日「生きていても仕方ない」とか、自分で「何をしているのだろう」と悩んでいました。周りの理解もない苦しい時でした。 そんな頃、たまたま雑誌に載っていた、カウンセリングの記事を読んで、何故か「心理学やカウンセリングを学べるアメリカに一度行ってみよう」と思い立ち、アメリカに向かいました。 「辛い時はありませんでしたか?」 すごく帰りたい時もありましたよ。だけど、家族の反対も押し切って来ていたし、ここで帰ってしまったら、またストレスになりますからね。でも多分、意地とかと言うよりも「ここで踏ん張らないとダメだ」という切羽詰った、ギリギリの所でやっていたという感じはありましたね。 私がアメリカでやった事というのは、有名な大学院出身の方達からみれば些細なことかもしれません。けれど、私は現場から学びました。 「ここ(アメリカ)で私はやってこられた!」という事実は大きな自信になりました。 「カウンセラーとして本気でやっていこうと思われたのはいつ頃ですか?」 アメリカに留学していた時に、カウンセリングを必要としている人達が一杯いるということに気づいた時ですね。 特に印象的だったのは、ニューヨークに行った時に出会った日本人達です。日本からニューヨークに行って働く人といえば、英語もできるし、かつてのOL時代の私から見れば憧れの人達です。 けれど、蓋をあけてみると、そういう人達がお酒を飲んだり、ドラッグの依存症になったりして自分の人生をストレスでぐちゃぐちゃにしていく姿を垣間見てしまったのです。 その時に「こういう人達の為にカウンセリングって必要なのだ」と思いました。 その頃は自分に力があるとか、何処までやれるかなんてわからないけれど、「必要としている人がいるのであれば、できる限りの事はやろう」という強い気持ちが生まれてきました。 そういう思いはその頃と今とあまり変わっていません。今もこうだし、多分何十年後も変わらないと思います。 「帰国後、はじめて行ったカウンセラーとしての活動はどういうものでしたか?」 帰国後、はじめて行なったのは、個人カウンセリングと企業研修でした。大手の化粧品会社で、販売員の人の為のカウンセリング研修をしたのです。 本格的に全国組織の企業を担当したのは、これがはじめてです。当時、化粧品業界では、販売員、美容部員と呼ばれていた彼女たちに、お客様の相談にのる美容のカウンセラーとして、カウンセリングのコミュニケーションを磨いていただくことが研修の目的でした。 実はこのお仕事は最初私の友達が担当する予定でした。ところが、個人的な事情で彼女がダメになってしまったのです。もうすでに開催されることが決まっていたので、彼女は私に「浮世さんやってみない?」と言いました。 「私そんなことやったことないけど、出来るかなぁ・・・」「大丈夫、あなたなら出来るわよ」その言葉を信じて、とりあえずやってみようと思いました。 今でもそうですが、私は「この仕事を絶対やりたい、この仕事を取りに行くんだ」と思っていただいた仕事は一つもありません。出会った人を大切にして、そこからちょっとしたキッカケで初めの仕事をいただく、という形で2回目3回目のリピートをいただいてきました。 「お仕事をされるときに心がけていらっしゃることはありますか?」 相手が10のことを求めているものに対して、20,30の満足度で返すように常に努力する。そうやってきた結果、自然に拡がってきたような気がします。 「カウンセラーに出来る事というのはどんな事ですか?」 自分が苦しかった頃、私は二重の苦しみがあることを知りました。一つは症状そのものの苦しみ、もう一つは人から理解されないという孤独の苦しみです。 カウンセラーが、症状そのものをうまくケアしていくには時間がかかるかもしれません。けれど孤独という苦しみは、いいカウンセラーに出会うことができれば一瞬で解消するのです。 何故なら、カウンセラーから、「あなたは孤独じゃないですよ。あなたの症状は世界で唯一の症状ではなくて、解決の手段はあるし、あなたがしっかりとそこに向き合っていけば、その問題も改善していきますよ」と言ってもらえるからです。 「『あなたは孤独じゃないですよ』というメッセージはどんなクライアントさんにも必ず伝わるものですか?」 私は伝わると思います。カウンセラーがしっかりとしたあり方で接すれば。当然、その度合いや壁の厚さは、クライアントによって違います。ですが、彼らは前進するという事を求めてカウンセリングに来ています。 つまり、本当は心のドアを開けたいのです。だからドアの前に立って、「いつでも一緒に開けるよ」という人がいれば、メッセージは必ず伝わります。 ただし、中には自分がよくなるという事を諦めている人もいます。諦めているというよりも、心のドアを閉めている方のメリットが大きいと思い込んでしまった人。 そういう方は、言葉では「治りたい、よくなりたい」と言っても、心の底では「今の状態のほうがいい」と思っているので、すぐには私達のメッセージが届かない事もあります。 しかし、そんな方でも、更にもっと心の奥底ではやはり「よくなりたい」、「幸せに生きたい」と思っていると思います。生きている限りは。ですから私達はそこの部分に届くように訴えていきます。
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