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あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集


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 ・・・などなど


「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。

- 岡野 守也 先生 サングラハ教育・心理研究所 -

   「科学をベースに、絶対的な自己肯定感を伝えるコスモス・セラピー」

2011年 12月 3日


今回のインタビューは、仏教心理学・唯識心理学の第一人者で、
サングラハ教育・心理研究所主幹の岡野 守也(おかの もりや)先生です。

岡野先生は元牧師でもあり、キリスト教学と仏教を研究され、
東洋宗教と西洋心理学の統合に長年取り組んでこられました。

さらに、現代科学をベースに「絶対的な自己信頼」を回復する
「コスモス・セラピー」を創始され、「いのちの意味」「生きる意味」を
伝える活動を精力的に行われ、教育現場でも効果を上げて
いらっしゃいます。

「誰も皆、宇宙から全面的に肯定されている」とおっしゃる岡野先生から、
「コスモス・セラピー」の素晴らしさとその可能性、
今の時代に求められるものや、今後のご活動ついてお話を伺いました。


自己肯定はやるべきこと、やらねばならないことなんです!

インタビュー写真




「先生は、牧師さんをされていたとのことですが?」

父の代から牧師で、私も大学はキリスト教系の関東学院大学の神学部に行きました。

大学生の頃に、既に仏教に関心を持っていました。先輩に八木誠一先生の本を読むように言われ、読んでみると非常に説得力があって、キリスト教が唯一絶対に正しいというそれまでの考え方から、キリスト教と仏教に共通の真理がある、という考えに変わって行ったんです。

キリスト教と仏教は共通の真理を持っていて、表現としては、仏教の方が現代人には理解しやすい、現代人に納得の行く哲学性・合理性を持っていると思うようになって、ファンダメンタルな教義を放棄することになりました。

ところが、父がもう歳で牧師を辞めることになり、こちらで牧師をしていた兄の教会が空くことになったのです。僕も時々手伝いに話に行っていたので、「日頃知っている先生がいい」と呼ばれたのです。

「僕はキリスト教唯一絶対主義ではありませんから、そういう話をしませんが、それでもいいですか?」と聞くと「いいです」ということで、11年間牧師をやりました。

その間にも、仏教の方に関心は強く行っていました。仏教的な解明と心理学的な解明、その両方がインテグレートされないと、人間の心の本当のところは分からないんじゃないかという思いはその頃からありました。


「どんな分野を学ばれたのですか?」

仏教では、人間の深層心理に関する「唯識」を勉強しました。そして、フロイトからユング、アドラーからロジャーズ、ピアジェの発達心理学といった心理学のメジャーを勉強していきました。

唯識との出会いは、大学を出て牧師になってからです。秋月龍a先生という鈴木大拙の一番弟子の先生の道場に坐禅を習いに行っていました。

ある時、坐禅が終わった後に、秋月先生がお茶飲みにいこうかと誘って下さった。交差点で立ち止まった時に、雰囲気で聴いていいかなと思って「煩悩と悟りということをもっと人間学的・心理学的に解明できないんでしょうか」と質問したんです。

禅者というのは自分で探究させるという指導の仕方をするので、秋月先生もダイレクトに答えずに、「仏教の中で心理学的に一番詳しいのに唯識というのがありますね」と、唯識というものがある、ということだけ教えてくれたんです。そこで再確認して、唯識の勉強を始めたんです。


「学ばれていかがでしたか?」

唯識というのは、とても難しい仏教用語がオンパレードで、しかも当時は漢文書き下し文の原文とか、難しい専門書しかほとんどないという時代だったのです。だから、ものすごく大変でした。

牧師では食べていけなかったので、途中から春秋社という出版社から、「牧師をやりながらでいいから宗教関連の編集をやらないか」と誘いを受けて、アルバイトのつもりで行きました。結局、編集長をやって役員をやって、春秋社に21年間いました。

春秋社への往復の1時間半の電車の中は、ひたすら唯識の勉強をしていました。唯識の原典を軽く30回くらいは読みましたね。そうすると、何十回か読んだところで突然全体像が分かったんです。

すると、唯識って難しそうに言うけれど、エッセンスはそんなに難しいことじゃないじゃないか、と思って唯識の分かり易い本を書こうと思って書き始めたんです。

それと並行しながら東洋宗教と西洋心理学の統合というのを考えていました。

その頃、アメリカのトランスパーソナル心理学、特にウィルバーがそれをやっていると、吉福伸逸さんの雑誌論文で知りました。

ウィルバーの原書を見せてもらうと、理論の構成もバックになっている知識も、僕よりものすごいレベルで東洋宗教と西洋心理学の統合をやり遂げている感じでした。じゃあウィルバーを日本に導入しよう、と思ったのです。そこで、吉福さんに翻訳をお願いしたのです。

僕もウィルバーその他の勉強を改めてやって、唯識と西洋心理学を合わせて、トランスパーソナル心理学的な統合をやりました。それで、自分でも書きたくなって、『トランスパーソナル心理学』という本から書き始め、独立してサングラハ心理学研究所を始めたのです。


「サングラハ心理学研究所では、どういう活動から始められたのですか?」

仏教とか心理学とか両方を合わせて、それの講義をやったり、ワークショップをやったりですね。それを始める前頃からやっていましたけれど、仏教でもトランスパーソナル心理学でもまだ足りない、と思っているところがあったのです。

人間の自己肯定感、自信、自己信頼ということを言う時に、普通は、「自分はこういうことができる。私自身の存在価値がある」と思っているのが自信ですが、よく考えると、もう一つ自分の所属集団に対する自信を持てないと、なかなか自信を持てない。

今の日本人の根本問題の一つとして、日本人であることにどれくらい自信を持てるかということになると、なかなか難しいんです。

それからさらに、人間は大自然・宇宙の中にいる存在なので、これが実は最も根本的な自信が持てるかどうかのベースになるんです。

ところが近代の僕らが教わってきた科学だと、すべてデカルト的な分析方法なので、人間を見る時に、心というのは実験や観察で非常に把握しにくいんですよね。

そのため、人間が存在している意味や価値を解明する心理学はなかなかできなかったんです。そういう状況にあって、僕は科学をベースにしながら、人間が宇宙の中に存在することの意味を語れるセラピーを創らないと、現代人の心の根本問題を解決できない、と思っていたんです。


「科学をベースに、心の根本問題を解決するセラピーですか?」

今まで僕らが学校で教わってきた物質還元主義的な科学を前提にすると、人間は死んだら終わり、と言われた時、「違う」と思っても、「科学的にどう証明するんですか」と聞かれると、何も言えない。言えないような科学を教わってきたんです。

さらに戦後、個人主義で教わっているから、自分が一番大事だと思っている。ところが、その自分が死んだら終わり。それでは、究極の自己信頼は持てないでしょう。現代人の心の一番深い問題は、死んだらすべてはおしまいだと思っている、ということだと思います。

最近、若者が生きづらいと言っていますね。突き詰めれば、生きていても死んだら結局おしまいだろう、という気持ちが生きづらくしている。生きることを虚しくさせている。


「そこから、コスモス・セラピーが始まったのですね?」

科学をベースにして、死んでもすべてが終わりじゃない、ということを言うためには現代科学が必要なんです。実は、科学は20世紀初頭前後から、それ以前のデカルト的なすべてを物質に還元してしまう科学から、大ジャンプしているんです。

ところが、高校までの理科系の授業では、この100年間の現代科学の発展に関しては、実はほとんど教わっていないんです。驚くべきことですね。ですが、この100年間、現代科学が描き出した世界像、コスモロジー(宇宙観)、それを体系的に要点を学ぶと、ニヒリズムが吹っ飛ぶんです。


「コスモロジーの要点というのは、どういったことなのでしょうか?」

現代科学のコスモロジー(宇宙観)の分野における主要な成果として、5つの学説があります。

まず、ヘッケルが「エコロジー」という学問を1860年代に言い始めました。これは100年後の今、もはや誰も疑わないくらいに確立した科学の理論です。

「エコロジー」という言葉は「すべての生命同士、そしてすべての生命と非生命(すなわち環境)は、地球において1つの生態系システムを成している」ということなんです。この「1つ」というところが大事です。地球全体が1つのエコシステムであり、バラバラではないということ。

エコロジーは「元々つながって1つである。それが世界の本来の姿なんだ」ということを明らかにしたんですね。つまり、今この瞬間、僕らは生命・非生命と全部つながっているんですよ。

次に、20世紀の初頭にアインシュタインが「相対性理論」という画期的な理論を提唱しました。彼のE=mc2つまり「エネルギーと、物質の質量と光の速さを2乗したものは等しい」という数式は、要するに「物質の大きさと速度・運動は、エネルギーと交換可能だ」と言っているんです。

我々は近代科学で「世界は物質・運動・それを行う空間・時間でできている」と教わってきたけれど、アインシュタインによれば「物質も運動もエネルギーである」ということなんです。

近代科学では「すべては科学的に突き詰めていくと、物である」となるのに、アインシュタイン以降の現代科学は「すべてはもっと突き詰めたらエネルギーである」と、考えが変わったんです。


「すべてはエネルギーということなのですね?」

だから、アインシュタインの理論を勉強したら「私って単なる物なんだ。あーあ、ガッカリ」ではなくて「ああ、私って宇宙エネルギーなんだ!」と科学的根拠を持って思えるようになった。

しかも、宇宙エネルギーレベルで見ると、すべての物が宇宙エネルギーである。つまり、宇宙エネルギーとしては「すべての物が一体である」ということになる。ということは、皆さんと僕は、宇宙エネルギーレベルでは一体なんです。

現実性のない理想的なヒューマニズムじゃなくて、科学的根拠を持って「宇宙エネルギーとしては、世界は一体である。それも、地球だけではなくて全宇宙が一体である」ということが言えるようになったんです。これは東洋の神秘思想に近いんだけれど、それを科学が言うようになった。

まずここで、世界像が変わる。物からエネルギーへ。バラバラの寄せ集めから1つへ。大変化ですよね。

その後、1947年に、ジョージ・ガモフのビッグバン仮説というのがあります。このビッグバン仮説というのが何を言っているのかは知っていますか?


「大爆発が起きて、宇宙ができた、ということでしょうか?」

うん。それ以上に大事なのは、今までぼんやりと煙っている星のように見えていたものが、実は「銀河」であると分かってきた。銀河がものすごく沢山あることも分かってきた。

そして、銀河と銀河の距離が測られるようになって、ハッブルが「銀河と地球は遠ざかっている。銀河と銀河も遠ざかっている。そこには法則性がある」ということを発見したんです。

そして「それは宇宙空間が膨張していると解釈すべきだ」と言ったんです。そこから、時間が経つと膨張するのであれば、遡ったら凝縮するはずだという話になって「どのくらい遡ったら宇宙はどのくらいの小ささまで凝縮するか」ということを学者達が研究したんです。

その結果「137億年前、宇宙は限りなく小さく、10のマイナス34乗cmという小ささだったであろう」ということが科学的に推測されました。

そういう目にも見えない小さな一点に、全宇宙が凝縮していたはずだ。そして、それが爆発的に広がり始めて今の宇宙になった。それがビッグバン仮説です。重要なのは「最初は1つだった」ということなんです。

宇宙は最初に1つだったんだから、どんなに広がっても1つなんです。宇宙は、個々の現象としては様々なものがあるけれど、やはり1つなんです。こうしていくと、段々世界観が変わってくるでしょう。

だから、クライアントさんに対しても「君は孤独だと思っているかもしれないけど、宇宙は一体だから孤独ということはありえないんですよ」と言うんです。


「孤独ではありえない?」

自分以外の人や物と、全部一体だから、自分だけ分離して孤独なんて言っていられないんですよ。「孤独感を感じている人はいっぱいいるけど、事実として孤独な人はこの世に一人もいないんだよ」って僕はよく言います。

それに気が付くと、結構、孤独感は吹っ飛んでしまうものです。「君が勝手に孤独だと思っているだけで、事実としては君は孤独ではないんだよ」と、こういう話をしながら気付いていってもらう。

要するに「元は1つのエネルギーの玉だったから、広がっていろんな形ができているけど、エネルギーとして考えたら一体で、宇宙と君は一体です」ということ。野外に行って実際に星空を見ながら体感してもらうと、コスモス・セラピーとしての効果が高いですね。


「理論と体感を大事になさるのですね?」

科学をベースにしながら、自分が宇宙の中に存在していることに意味感を感じていけるのが、このコスモス・セラピーの良さなんですよ。

宇宙の最初の10〜30万年で、今宇宙に存在する水素のすべてができたと言われています。

さて、私達の身体はおよそ70%が水分です。水は水素と酸素が結合したものですから、私の身体は水素だらけです。炭水化物の「水」というのも水素です。炭素と水素が化合したものという意味です。炭水化物の分もあるから、私の身体は水素だらけなわけです。

つまり我々の身体には、水素の持つ宇宙の歴史が137億年分、びっちり詰まっている。私は、今のような形では約60年前に生まれたけれど、私が生まれるに際しては、宇宙が始まった頃からずっとつながっている。それが私になっている。



インタビュー写真




科学をベースに、絶対的な自己肯定感を伝えるコスモス・セラピー


「宇宙が始まった頃からずっとつながっているのですね?」

つまりね、単純な質問をすると、お父さん・お母さんが生まれなくても自分は生まれたと思いますか? 思わないですよね。

では、現生人類が誕生しなかったらどうでしょう? やはり、私達は生まれませんよね。

生命は約40億年前に誕生したらしいです。最初は単細胞生物で、進化しながら複雑になっていった。人間ももとを正せば単細胞生物です。40億年前に地球で生命が誕生せずに、私が誕生する、それもありえないですよね。

地球は46億年前に誕生したことが、科学的証拠から分かっています。地球が誕生しなかったら、私は誕生できない。太陽系ができなくても、私が誕生するということはないですよね。

太陽系が誕生するためには天の川銀河が誕生しないといけない。だいたい100億年くらい前。その時に天の川銀河ができないと、私は誕生しない。そもそも宇宙が誕生しなければ、私は誕生しない。


「確かにそのとおりですね?」

ここまでは理論的に納得できましたか? では、今の否定的な言い方を、肯定的な言い方で考えてみましょう。

「宇宙が誕生したから、137億年経って私が誕生した」、こう言っていいですよね。宇宙の誕生は、私の誕生の必須の条件だったんです。言い換えれば「準備ができていた」ということですね。つまり、「宇宙の誕生は、私の誕生の準備だった」。

すごいと思いませんか? 宇宙が誕生したから、私が誕生した。私の誕生には宇宙137億年のできごとが全部関わっている。途中でちょっとでも変わったら、もう私はここに存在しないんです。

ある遺伝子学者が、「単細胞の生命が宇宙の中で生まれる確率」を計算したんです。そうしたら「1億円宝くじに100万回続けて当たるよりも低い」と出た。そんな低い、ほとんど起こりえない確率のことが起こった。これが生命が誕生したということの宇宙的意味なんです。

ほとんど起こり得ないことが起こることを、日本語で何と言いますか?


「奇跡、でしょうか?」

そう! だから、あなたの生命は奇跡なんです。

「君が生まれてきたってことは奇跡なんだよ! これはメルヘンの話をしているんじゃないよ。科学として言えば、君の存在していることはそれ自体が奇跡なんだよ」と。だから、「君は、存在しているだけで、宇宙的な奇跡として価値のある存在なんだよ!」って。

そういう言葉で、アドラー流に言えば「勇気づける」。根本的な勇気づけです。存在してるだけで宇宙的にOKなんだよ、と。

僕らが何かを創る時に、肯定しているから創りますか? それとも、否定しているから創りますか? 否定していたら壊すよね。創るというのは肯定しているということでしょう。つまり「宇宙が137億年かけて君を肯定しています。だから今、生きているんですよ」と伝えるんです。

宇宙に認められている私を認めたら、絶対的自己承認です。揺るぎなき絶対の自信になる。誰が認めなくてもいい。生きているだけで奇跡で、宇宙的な価値がある。宇宙に肯定されているんだ、と。


「絶対的な自己肯定ですね?」

誰にも文句言わせないですよね。実際、人間の尊厳の根拠もここにある。宇宙が生み出した奇跡であるところの人間を、他の人間が勝手に壊してはいけない、ということです。こうして理論的に、自己の宇宙的な価値に気付いてもらうんです。

今言ったことを、僕は信じて、深く認識しているから、本気でそう思っている。

学生に対しても皆1人ずつ宇宙の奇跡だと思っているから、その子の目を見ながら「君は宇宙の奇跡なんだよ。宇宙は君を認めてるし、僕も君を認めているから、誰も認めてくれないなんて嘘を言うなよ」と話すんです。

普通のセラピストは、自分だけでクライアントを支えようとするけれど、僕は自分だけじゃなくて、自分の背後に宇宙がいるから、「万一僕が認めなくなっても宇宙が君を認めているから大丈夫だよ」って言える。

こうやって、たぶん他のどんなセラピーもできなかったであろう「自己の存在の絶対的肯定」を、少なくとも理論としては伝えられるんです。この理論が実感としてしっかり自分のものになったら、それは完璧な自己肯定感になります。

もちろん、理論として分かることと実感することの間に距離があるので、いろいろなセラピーテクニックを使いながら伝えるんです。

リアリティって実はすごくロマンチックなんですよ。137億年の宇宙の大ロマンが、様々なものを生み出している。実は、そのものすごい大ロマンの1コマを私達は生きているんです。生きているってすごくロマンチックで感動的だって科学が教えてくれている。

そういう話をしながら、時々質問を投げかけて一緒に考えたり、何かを見ながら体感したりします。


「何かのきっかけで、パッと変わったりというのもあるのですか?」

そういうことを聴いたり、やったりを重ねているとありますね。例えば、朝、通勤の時に空を見て、「ああ、空が青い!」って、大きく気持ちが変わったりする。

コスモス・セラピーでは、空がなぜ青いか、その意味を詳しく、青空を見ながらやるんですよ。その体験があると、青空を見た時に、「ああ、自分は青空の元に、青空と共に、青空に守られて生きている」と思う。そう思いながら、通勤すると、元気が出てくるでしょう。

空はなぜ青いかですが、オゾン層が私達の上空20〜30kmくらいのところにある。これが有害紫外線をしっかりと防いでくれるので、僕達は地表で生きていられる。

太陽から非常に強烈な紫外線がやってきた時に、オゾン層が紫外線を防いでいると同時に、紫外線よりも少し波長が長い青も拡散しているんです。これが空の青さなんです。オゾンや酸素や窒素や水蒸気が、紫外線と青を散らしている。だから、空が青いんです。

空が青いのは、僕達地上で暮らす生命が有害紫外線で死なないようにしてくれている、つまり「君達は地上で生きていていいよ」っていう青信号なんですよ。


「守られていることの象徴のような気がしますね?」

そうです。地球大気によって守られているっていうのが、あの青の色なんです。だから、僕らは青空を見た時に心が安らぐ。地球大気に、「君達生きてていいんだよ」って言ってもらっているようなもんだからね。

青空を仰いで、「あの空が僕らを生かしてくれているんだ」って思うと、生きていることに肯定感が出てくるでしょう。


「コスモス・セラピーの特徴は何でしょうか?」

体験的に言うと、入り易くて、非常に感動効果があって、その感動効果が持続する人には癒し効果も高いですね。

若い子であるほど、自己肯定感が非常に弱いんですよ。そういう人達に、「誰が認めるとかいうのは気にするな。こうやって学ぶと分かるとおり、宇宙は君の生命を肯定してくれている。宇宙が肯定してくれているものを自分が肯定しないのは、宇宙に失礼でしょう」と話します。

「宇宙が肯定してくれているんだから、自分で自分を肯定しようよ。それは自惚れでもなんでもないんだよ」って。自己肯定を「自信過剰でいけないのか」みたいに思って、それで自信を持ちにくい子っていうのも結構いるんです。

人と比べて、「俺の方が偉いだろう」っていう優越感の自己肯定はさもしいから止めなさいって言っています。そうじゃなくて、私も誰も、皆、宇宙から全面的に肯定されている。これは、競争でも比較でもなんでもない。

「宇宙から全面的に肯定されているんだから、自分を肯定しよう。これはやるべきことなんだよ」と伝えています。やっちゃいけないことではなく、やった方がいいことでもなく、やらねばならないことなんです。

人間は自信を持たなきゃいけない。自信ないなぁなんて落ち込んでいるのは、命をくれた宇宙に失礼なんです。


「どういう方に、特にコスモス・セラピーを受けてもらいたいというのはおありですか?」

ある程度心を病んで癒すのは、セラピー。

そうならないようにあらかじめ伝えるのが教育。その場合はコスモロジーを教育すると言っています。コスモロジー教育というレベルでは、日本全国民に受けて欲しいです。そうすると、日本人はものすごく変わるはずです。

大袈裟なことを言うようですが、日本人がこれをちゃんと分かったら、今の日本の心の問題や社会の問題の大半は解決すると思う。

心を病んでいる方で、一番顕著に効果が上がるのは、診断名で言えば軽鬱でしょうね。ある程度きつくなったら薬と併用です。知り合いの精神科医が何人もいますから、「薬をもらいながら、僕のところでワークショップにおいで」と言っています。

逆にその先生が、「薬で少し軽減してきたから、岡野さんのところに行ってみれば」と回してきたり、という感じです。そうすると、かなり短期間で根本的に元気になってくれる人が多いですね。


「今、悩んでいる方へ、先生からのメッセージをお願いします」

さまざまな理由で、さまざまな状況で、さまざまな悩みを悩んでいるわけでしょう。だから、一般論のメッセージは言いにくいんですけれど、あえて言うとすれば、悩んでいても、何があっても全部それは宇宙の中の出来事で、いつでも宇宙が守ってくれている、包んでくれている。

だから主観的には悩んでいても、根本的には全部OKなんです。根本的には全部OKなんだってことに気づいたら、余分な悩みはなくなると思うけどね。


「今後のご活動の展望はいかがでしょうか?」

仏教の唯識学をセラピー的に応用したものを唯識心理学と呼んでいますけれど、それとコスモス・セラピーを続けていきたいですね。これは、実は同じものなんだけれど、言葉の使い方とか、導入のための理論とか、それが若干違っているように見えます。

そういう二種類の講座とセラピーをこれからも続けていくということが一つ。

それと、今、世界がシステムとして持続不可能になっていると考えています。だから、物書きとして、思想家として、日本から始まって世界全体まで、とにかく持続可能な社会システムの再構築という方向に向けて社会的発言を続ける。

できたら、もっと具体的な社会運動とか政治運動になるところまでやりたいんですけれど、せめて社会的発言だけでも続けていこうと思っています(『「日本再生」の指針』(太陽出版)参照)。

ともかく、個人の内面に関わることと、社会の外面に関わることと、この両方をやっていこうと思っています。いままでもやってきたことなんですけれど、今後も力の及ぶ限り続けていきます。


「読者の方に一言ありましたらお願いします」

こういう話を聞いてみて、何か心に感じたら動いて欲しいという思いがありますね。「そういうのがあるんだ!」って感じたら、ワークショップに来て欲しいのが一番ですけれど、せめて本屋に行って本を読んでみるとか、とにかく聞いて終わりにしないで動いて欲しいですね。

今は動かない人が多いんですよ。僕はブログをずっとやっていますけれど、唯識とかコスモス・セラピーについて全公開です。そもそも「公開授業」ってタイトルですから、タダで全部読めるようにしてあるんですが、それをただ読んでおしまいにする方が多い。

ブログの世界で、読んでも反応しないのを「読み逃げ」っていうんだそうですが、読み逃げの方がほとんどなんです。かなりの数が読んでいるんだけど、コメントがあまりない。とても大切なメッセージを発信しているつもりなので、もうちょっと反応してね、動いてねって言いたいですね。

何か感じたのに動かないっていうのは、これは人間として不健全だと思う。「感じたら動きましょう!」って、それが一言、言いたいことですね。




<編集後記>

岡野守也先生は、キリスト教、仏教、心理学、心理療法を
広く深く研究し続けた方です。

その岡野先生が、あえて「科学をベースに語るセラピー手法」を
選択なさったのは、大変に勇気のいることだったのではないかと
推察されます。

岡野先生は、現代科学のエッセンスを実に分かりやすく、
面白く語ってくださり、とても楽しい時間でした。
そして気がつくと、暖かいもので心が包まれているのを感じました。

「現代人、特に若い人の自信喪失を何とかしたい」
「持続可能な社会を創出する人材を育てたい」と、
優しい笑顔でソフトにおっしゃる岡野先生に
深い「愛」と、強い「信念」「使命感」を感じさせられました。



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インタビューTOP(目次)

-ご案内- 岡野 守也 先生 サングラハ教育・心理研究所


岡野 守也(おかの もりや)  サングラハ教育・心理研究所主幹
                  日本仏教心理学会副会長

1947年、広島県生まれ、山口県育ち。関東学院大学大学院神学研究科修了。
卒業後、牧師と兼務で出版社に勤務、仏教、心理学、エコロジー、ホリスティック医学などの企画編集に携わる。並行して92年、サングラハ心理学研究所を創設、98年独立して研究所に専心。現在、名称をサングラハ教育・心理研究所に変更。「持続可能な社会」創出のための人材育成を目指し、執筆、翻訳、講演・講義、ワークショップなどの活動を続けている。機関誌『サングラハ』を主宰。法政大学、武蔵野大学、桜美林大学などで講師も務める。

「サングラハ」はサンスクリットで全体的・統合的に把握するという意味。からだ・こころ・たましいへの「インテグラル(統合的)」なアプローチをめざしていること、理論のベースのひとつとして『摂大乗論=マハーヤーナ・サングラハ』があることを示している。


<岡野守也先生のHP>
【サングラハ教育・心理研究所】


<岡野守也先生のブログ>
【伝えたい!いのちの意味−岡野守也の公開授業+α】


<岡野守也先生の著書>

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コスモロジーの心理学 コスモス・セラピーの思想と実践



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トランスパーソナル心理学



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唯識と論理療法



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仏教とアドラー心理学 自我から覚りへ







インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)
鈴木明美
セラピールームChildren主催、NPO Oasis 代表
いろんな環境に自分を合わせて生きてきて、自分がなんだか分からない。
そんな、うつ病や心の悩みを抱えた方のお手伝いをしています。

心理カウンセラー、NLPセラピスト(ゲシュタルト、エリクソン催眠療法、家
族療法)、交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:川崎綾子(かわさきあやこ)
川崎綾子
ゲシュタルト・再決断@府中「座★すわろう会」で活動中。グループの中で
お互いにサポートを得ながら、自分らしく癒されるセラピーをしています。
ペンギン好き。趣味はバレエです。

GNJゲシュタルト療法トレーニングコース修了
日本ゲシュタルト療法学会会員
NPO再決断カウンセリングジャパン会員
矢野惣一問題解決セラピスト養成講座(上級)修了
レイキティーチャー

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)
脇坂奈央子
『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント



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