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あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集


カウンセラーやセラピスト、セミナー講師など「こころの現場の最前線」で活躍されている方の横顔を紹介します。

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 ・私も将来カウンセラーになりたいのですが・・・
 ・・・などなど


「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。

- 安保 徹 先生 新潟大学大学院 -

   「無理すると免疫が下がるし、楽すると免疫が上がり過ぎる」

2013年 01月 26日


今回のインタビューは、新潟大学大学院 医歯学総合研究科教授の
安保 徹(あぼ とおる)先生です。

安保先生は、『免疫革命』『まじめをやめれば病気にならない』などの
多くのベストセラー著書でもおなじみですね。

私達の体を守る防御システム「免疫」。

安保先生の長年のご研究から、
心のあり方が「免疫」と深く結びついている事がわかってきました。

国際的にも名高い免疫学者として、精力的に活動を続けていらっしゃる
安保徹先生に、「免疫力を高める考え方・生き方」について、
深いお話を伺って参りました。


異物が入って来ても、異常細胞ができても、「免疫」があるから大丈夫

インタビュー写真




「先生はお小さい時、どんなお子さんでしたか?」

私は青森の津軽半島の北にある竜飛岬のある村で育って、団塊の世代で子どもが多かったんです。周りに子どもがいっぱいいて、私はひ弱で、自信がなくて、一生懸命皆について行く感じだった。

家は、先祖代々の船大工だったんだけれど、父親が無医村を無くすために四浪して医者になったって聞いてたから、すごいなと思って。だからいつか医者になろうと思ってた。

それでも普通の医者にはなりたくなかった。母親が上昇志向だったこともあって、父親みたいに村でお年寄りばかり診てるのは嫌だなと。研究者になって大学教授になりたいと思ってたんです。


「大学教授になりたいと思われたのは、おいくつ位の時ですか?」

小学生の頃から。その割には中々成績が上がらなくて、中学・高校は辛かった。勉強の仕方が分からなくてね。ある時から勉強の仕方が分かったら、急に成績が上がりだしてね。

それまですごい効率が悪いやり方をしてたんだね。藁半紙をくれる叔母さんがいて、折角貰ったから、試験前まで習った事を書き写していたんだね。書き写すのに時間がかかって、覚える暇がなくなって、2〜3日で慌てて覚えるって感じで。

折角貰った藁半紙だけど、書くのを止めて、最初から教科書を覚える工夫をしたら、あっと言う間に成績が上がった。そんな風に、自分で気がつくって感じで生きて来た。本とか医学とか習っても、自分で消化しないうちは嫌なんだね。

例えば、整形外科の先生から痛み止めとか湿布薬とかを出されても、「大丈夫かな」と思ってしまう。血圧の薬でもお年寄りは皆、飲んでるけれど、「大丈夫かな」と、自分の頭で考える癖があってね。


「それは、お小さい時からですか?」

小さい時は、遊び方の工夫とかして頑張ってたけど、医者になってからは、いちいち皆と違うんだ。でも、皆と同じ考えだと本は書けない。だから、いいかなぁと思って。血圧とかの薬飲む時、飲む人が疑問に感じないとおかしい訳だ。

野性の動物は血圧の薬飲まなくても、ちゃんと生きてるよね。何で人間だけ飲むのかなぁと思って。やっぱり人間の体は巧妙な仕組みで繁栄して、今に辿りついてるから、変に人間の小賢しさで薬とか飲むのは、危険だなぁとピッと来るの。


「免疫学という分野を目指されたのは、いつ頃の事でしたか?」

大学を卒業して2年目だね。癌とかリウマチが、患者さんが大勢いるのにあまり治ってない。先輩達が全然治せないんだ。「え〜?」って感じでね。折角、夢と希望に溢れて医者になったのに、研修が始まってみたら、先輩達が全然治す気がない。

対症療法の薬を出して、「先生、大丈夫ですか?」って聞くと、「治せない」と言う。「何で、治せない治療やってるんだろう」と思って、免疫の研究に入ったんだ。癌やリウマチは、免疫の関係だからね。

そして来年の3月で定年なんだけど、定年の前に癌もリウマチも全部解決したんだ。ここ2〜3年の本には書いてるけどね。癌の成り立ちも、リウマチの成り立ちも全部解明。治し方も解かった。もうリウマチになっても何の心配もないわ。


「免疫学について、分かり易く教えていただけますか?」


私達は、単細胞生物から進化して、1つ1つの細胞が皆、特殊化していったでしょう。1つ1つの細胞は皮膚の細胞になったり、腸の細胞になったり、目の細胞になったり。そして、体を守る事を忘れていったんだよね。

その弱点をどうやってクリアしたかと言うと、単細胞生物時代のアメーバーをそのまま残して、異物が入って来ても、中で異常細胞が出ても、全部処理するような仕組みができた。疫病から免れる白血球ができたんだよね。白血球は単細胞生物時代のアメーバの生き残りなんだ。

だから私達は、どんな微生物が入っても癌ができても、皆、処理してくれるから、風邪が流行っても、手洗いとかうがいとかする必要がないんだ。今、皆、すごく手洗いするけど、ノロウイルスとかインフルエンザとか、全然心配ない。

今朝早かったから、おにぎり買って新幹線の中で食べたんだけど、新幹線の床にご飯粒を落としてね。それも食べたんだけど全然心配ない。皆、「ばい菌がつくから大変」と思ってるでしょう。だけどばい菌が入っても大丈夫。


「ばい菌は入っても大丈夫なのですね?」

いろんな異物に遭遇して免疫ができるから、子どもの場合は、むしろ風邪が流行ったら手洗いとうがいは控えめにする位の感じが必要なんだ。そうすると、大人の免疫に辿りつくから。だから、子どもさんには、「そんなに手洗っちゃだめよ」っていう指導だよね。

その方が、余計なことにエネルギー使わなくて済むでしょう。だって人生は手を洗うよりも大事な事がいっぱいあるもの。

どうしても学校の先生が「うがいしろ」って見張ってたら、終わってから飲み込むようにすれば良いんだ。吐き出すのは、勿体ない。折角、のどについたばい菌は、ちゃんと身体の中に入れておいた方が良いよね。


「折角のばい菌、なのですね?」

そう。そうやって丈夫になるの。


「免疫力をつけていく方が良いのですね?」

そうそう。鼠とか無菌飼育すると、すごく弱い。異物で刺激されないから、リンパ節とか発達して来ないんだ。普通の餌とかの環境で飼うと、あっという間に病気になって死んじゃう。

だから人間もなるべく、小さい時だったら床なめたり、スリッパなめたりして、いろんな異物にさらされて丈夫になるといいんだ。気楽にやれば良いのさ。皆、その能力が備わってるからね。

だけど現代人は「温かい家の中で清潔に」っていう雰囲気になってるから、段々ひ弱になって来て危険だね。若いお母さんとかは、子ども育てるのにビクビクし始めてる。清潔の方が良いと思うと大変だよ。キリがないからね。

免疫力を高めるには、異物にさらされること。異物にさらされて、丈夫な子どもに育つ。


「免疫力と自律神経との関係について、教えていただけますか?」

私達は、日中は活動して、夜は眠って生きているでしょう。この活動と休息の体調を、交感神経と副交感神経という自律神経が準備してくれている。この自律神経の働きがあるから、日中活躍して、夜はぐっすり眠る、そういうバランスで生きられる訳だよね。

ところが現代人は、真面目過ぎて忙しくしたり、睡眠時間を削ったりするので、自律神経が交感神経の側に偏るでしょう。逆に子どもだったら、外で遊ばないとかご馳走ばかり食べるとなると、リラックスの副交感神経の側に偏るでしょう。

自律神経が偏ると、忙しい時間が続けば心臓に負担が掛かるでしょう。逆に楽な生き方が続くと、身体は能力が低下する。だから特に大人の場合は、忙しさや悩みで身体を壊す。子どもは楽し過ぎて、能力低下で身体を壊すんだね。

それと更に免疫低下と連動して、細菌を処理する顆粒球の方が交感神経の支配で、免疫の方が副交感神経の支配になる。無理すると免疫が下がるし、楽すると免疫が上がり過ぎる。バランスが崩れるんだよね。


「免疫が上がりすぎるというのは、どういう事なのでしょうか?」

過敏体質だね。紫外線に過敏になったり、金属に過敏になったり、化学物質に過敏になったり。ハウスダストに過敏になったのが、アトピーや喘息。

逆に無理して顆粒球が増えると、顆粒球は細菌を処理する大切な細胞なんだけれど、増え過ぎると常在菌とかの炎症を起こすんだね。そうすると、歯周病とか痔とか過敏性大腸炎になる。

昔の子どもは青っ鼻をたらしてたけれど、今は青っ鼻をたらす子はいなくなったでしょう。昔は寒さやひもじさがきつかったから、顆粒球が増えて、副鼻腔常在菌が反応して炎症を起こして青っ鼻をたらしてた。今は青っ鼻たらす子どもがいなくなった。

逆に、アトピーや喘息の子が増えてきたでしょう。たった50年とか60年の歴史で、病気の内容が変わっちゃう。だから私の免疫の理論を知らないと青っ鼻の謎も解けないし、アトピーも治せない。皆、右往左往してるね。

だけど医療の世界というのは、長い歴史と保守性があるから、新しい事を言ってもすぐには受け付けないんだね。だから一般書で啓蒙して行く流れも必要になる。


「自律神経はバランスよく使う、という事でしょうか?」

そうだね。本当はほどよく使えば良いんだけど、私達の生きざまって、殆んど遺伝傾向で決まってるから、無理する人は無理する性格で生まれてるんだね。

おしとやかな人とか優しげな人とかも、やっぱり親の遺伝を貰ってるから、丁度良いところを選ぶのがそんなに簡単でない訳なんだ。

怒り癖のある人は、大抵一生怒って暮らすんだ。だけど怒るっていうのも、うまく使えばプラスになるからね。戦いとか競争とかに、怒る力が踏み込んで行く気迫になってるから、うまく使えば活きる。

遺伝で貰った感覚で生きて行くんだね。だから大変なんだ。ああしよう、こうしようと思っても、そう簡単にはできない。お父さんとお母さんの性格を半分位ずつ分けて貰って、そういう中で生きざるを得ない訳だ。

親の遺伝で、どういう心の持ち方っていうのがかなり決まっているから。しょっちゅう頭にくる性格も遺伝だし、逆もそう。良寛様みたいに、全部許して不思議な感じの人もいるでしょう。


「現代文明については、どう感じていらっしゃいますか?」

今、いろんな心の問題で大変さ。文明が進んで、10万年位の人類の歴史には無かった事をしていて、人間が自然の摂理から離れ始めてるから、子ども達にとっても若者達にとってもすごく生き辛いんだよね。

やっぱり、外で相撲をとったり、川で泳いだりして過ごすのが子どもでね。机に座って活字ばかり見たり、パソコンを小っちゃい時からパチパチやっているようじゃ、なんとなく人間として怪しげだよね。子ども達が今、その不自然な世界におののいているんだね。


「パソコンのやり過ぎは良くないのでしょうか?」

そうだね。人類が体験したことのないような姿勢を続ける訳だから、不自然だ。体に悪そうだよね。一日4時間以上、真夜中までだと、体を壊すよね。


「どうして、体を壊すのでしょう?」

それは、交感神経緊張状態だよね。肩が凝ったり、女性だったら血管収縮による低体温で、体が冷えてきたりさ。免疫が下がるから発癌する。今すごく癌になる人が多い。低体温による発癌なんだ。体が冷えると血流が悪くなって酸素も運んでくれないから。

20億年も前の先祖に戻るっていうのが、癌なんだ。私達の古い生命体は、酸素のない地球で生きていたから、基本的に単細胞で、分裂するっていうのが生命体の基本なんだね。

バクテリア類は皆、単細胞のまま分裂して、ブドウ糖を乳酸に分解するっていうような解糖系って方法でエネルギーを作っているんだけど、その後に、有酸素でエネルギーを作るミトコンドリアが寄生して我々ができたからね。

本当に辛い目にあって、低体温・低酸素がくるとミトコンドリアを削って元に戻るんだ。単細胞の分裂細胞に。仲間を増やすっていう元の形、それが発癌なんだ。



インタビュー写真




無理すると免疫が下がるし、楽すると免疫が上がり過ぎる


「発癌とは、元に戻る…ということなのですね?」

そう。私達っていうのは、ミトコンドリアが入って、どんどん進化を始めて、特殊細胞を作り出して、髪の毛ができたり、歯ができたり、大腸ができたりっていうような、進化のために特殊化していった。

でもその特殊化したものは、ストレスがかかった時に維持するのが困難なんだ。やっぱり、元に戻るのが一番エネルギーを使わないから。だからストレスがあると、髪の毛が抜けていって、生き易くする。無理した人は歯も抜けていく。

どんどん特殊化したものを切り捨てて、基本に戻って省エネで生き延びるんだけど、その極限が癌なんだ。だから癌は、20億年も前の先祖細胞への回帰現象。そうやって特殊化したものを全部切り捨てて、この世を去るっていう感じ。

生命はすごくうまくできてる。どんどん基本に戻って、特殊化したものを切り捨てて、この世を去る。死ぬ人がいくら逝っても、また新しい生命は生まれるから、何てことはない訳だ。

よくお年寄りに血圧の薬を飲ませたり、介護を熱心にやって三食も食べさせたり、手間暇をかけるけれど、もう死に時が来ているのに、そんなに介護を熱心にする必要はない訳だね。

もしも、自分の意志が最後に残っていたら、食を断つっていうのが一番すっきりした死に方だね。するといつまでも意識は明瞭で清明で、感謝の気持ちいっぱいでこの世を去れる。


「食を断つのですか?」

そう。だけど皆、胃瘻(いろう)を作ったりして栄養を入れて、頭を全部麻痺させて、尊厳を削って生かすからね。お金はかかって、経済は立ち行かなくなる。

私は「70歳過ぎたら病院にはかからない、救急車には乗らない。死に時が来たら食を断つ」この3つを守るように団塊の世代に言っているんだ。

私達の上の世代の人達は、医療が発達していなくて医者にかかれない時代を経験しているから、今は、山ほど薬を飲んでこの世を去るのもいい。

でも、私達は高度成長期に入って、それなりに我が身を振り返る余裕のある時期に育ったから、こういう人達は、「死に時が来たら食を断つ」っていう慎みが必要なんだよね。すると幸せだよ。食べない幸せってすごい。仙人みたいでかっこ良いじゃない。


「先生が理想の最期として書いていらしたのが、恍惚状態で亡くなりたいと…」

そうそうそう。感謝してね。

食べるのって大変なんだ。例えば、どんぶり飯を2杯食べてごらん、苦しいよ。それが胃瘻を作った状態なんだよ。寝たきりの人が1500カロリーとか入れられたら大変さ。だから七転八倒の状態でこの世を去っているのさ。

活動をしていない人にとっては、食を断つことは飢餓ではない、幸せなんだよ。自然に食べたくなくなるんだ。生き物は、努力しなくてもそういう状態になるようにできている。犬でも、死ぬ時っていうのはもう食べなくなっているよ。猫だってどこか知らないところに行くんだ。あ〜、楽しみ。


「楽しみですか?」

楽しみ、楽しみ。だって生きていると結構つらいでしょう。私は、「51の喜びと49の悲しみ」って言っているんだ。人間ってそれぞれに生きるのが大変なんだよ。

皆ぎりぎりなんだ。だって、曇り空がたった一週間続いただけで、人間は気が滅入ってくるからね。死にたくなるでしょう。そうなっているんだもん。生き物っていうのはぎりぎりのところで生きているんだね。

でもね、少し生きる喜びの方が強いから、51対49って言っているのさ。人間だけじゃなくて、生命体は皆ぎりぎり。ミミズでも雑草でも、本当にぎりぎりのところで生きている。ちょっと肥料が多いと、かえって伸び過ぎて倒れるしね。大変さ。


「免疫力を高める生活について、教えていただけますか?」

日本人が、縄文時代からだいたい一万五千年くらい経っているんだけど、やっぱり、その中で一番生きてきた生き方に近いと生き易いのかね。

例えば、ヨーロッパの寒い国の人だったら、動物の肉とか牛乳とか乳製品を食べないと、寒くて身を守れない食生活があったり、裸で太陽の弱い光を十分受け止めるとか。独特の土地の生きざまで身を守る訳だ。

日本人の場合は、湿度が高くて、靴を長く履くと蒸れて水虫が暴れ出すとか。やたらと肉や牛乳を取ると、過剰カロリーになるしね。

日本人は、縄文時代から月に一回くらい、狩りが成功した時に肉を食べて、あとは雑穀類と栽培した野菜を食べていた。発酵させて栄養価を高めて食べるっていうのだね。やたらに牛乳を飲ませるっていうのは、子ども達にとっては過剰カロリーの心配があって、危険なんだね。


「生活習慣としてはいかがですか?」

面白いのは、ヨガとか太極拳とか外国の健康法が流行っているでしょう。

日本は四季の変化が厳しかったから、薪割したり、水汲みしたり、冬に備えて漬物をつけるとか、とにかく毎日が忙しくて、働くことで能力を維持して生きていたんだね。だから、日本には健康法が基本的にはないんだ。

今、暇になって、日本人はやることないから外国の健康法を取り入れてやっているんだ。だからこまめに働く、動くことかね。

私なんか4時起きだから、朝ごはんまでに3時間もあるでしょう。夏だったら海に出て、海水浴して、散歩して、冬だと暗くて寒くて散歩もできないから、腕立て伏せしたり、スクワットしたり、雑巾がけしたりして体を鍛えているんです。


「食生活と運動、他にはいかがでしょう?」

日中にすごく活躍して、十分眠り足りるっていうのが、自律神経のバランスで、そういう生き方をした時に免疫系が丁度良くなる。それに合わせればいい。日中はバリバリ仕事して、夜は、目覚ましを使わずに十分眠り足りるっていう、そういうバランスができればいいね。


「早寝早起きですね?」

日本人は夜更かしがひどくなったね、学生達に手を挙げさせたら、7割以上が12時過ぎてから寝ている。不自然な生き方になっちゃったんだ。だから何か「今一つ」なんだ。

医者になっても、そういう不自然な生き方していると、不自然な生き方が悪い事だと思えないから、患者の生きざまを聴きだす力はない訳なんだ。しようがないから、対症療法で薬を出すしかないという流れ。医療費は要って、病気は治らない。

病気は生きざまの偏りなのに、始めから生きざまの偏りをした子ども達が、医者になる訳だからね。そうなると、自分で本を読んで我が身を守らないと危険な時代に、これから突入していくんだ。


「生きざまの偏りについて、詳しく教えていただけますか?」

日本人が、過去一万五千年、どういう生き方をしてきたか。殆どは、縄文時代だから、狩猟と採集だよね。だいたい五千年くらい前から稲作が始まって、計画的に物を作って、蓄えるって流れができた。そして、貧富の差ができたんだね。

そういう中でも、ここまで立派な家に住んで、暖かい洋服を着て、電気をこうこうと点けて夜更かしをするっていうのはなかった世界だったからね。だからそういう現代社会の生きざまを、縄文時代や弥生時代と比べてみればいいのさ。

私は竜飛岬のある村で生まれて、あそこは殆ど水田がない村なんだね。だから漁業と林業とマタギの世界。お米を作る人が殆どいない。つまり、弥生時代を経験していないから、こういう言い方ができたのでしょう。弥生時代は蓄える世界でしたから。


「そうなると、どうしても働き過ぎになりますね?」

さらにもっと進むと、奈良時代や平安時代には、貴族がでてきて、人が人を支配する世界になっていきます。支配されると、きついものです。


「心の持ち方については、どうお考えでしょうか?」

私達は、親から貰った心の持ち方で生きざるを得ないものです。皆、思い込みで生きていく。人と人とが身近に暮らすと、「そんなこと考えてるんだ」とか、「こういうことにこう反応するんだ」って、びっくりするようなことばかりです。

環境が違うと生きざまが違うし、思い込みで生きているから、ぶつかった時に怒りだすか、許容するか、諦めるか、そういうことを繰り返しながら、妥協して生きているんです。妥協しないというのは、生き辛いからね。怒れば、体を壊すでしょうし。

独特の思考や思想の中で、世の中が進んでいくもの。そこに合わせて体を壊す人も、いっぱい出てくるんですね。夜更かしはダメだと分かっていても、現実には、夜更かしせざるを得なかったりもしますよね。

やっぱり、使われている人が体を壊し易いですね。使う人でも、あまり責任感が強いと体を壊し易い。5時にパッと仕事を終えて帰れるという立場の人は、そんなに多くないから。朝4時に起きるためには、夜9時前には寝ないと起きられないですしね。


「自分のペースで生きるということですね?」

そう。でもあまり若いうちから、そうやって生きたら、爪弾きにされるから難しいね。


「せめて、心の持ち方で免疫力を高めていきたいですよね?」

悩み過ぎたら危険とか、そういうものを知っておいた方がいい。


「良くないこととしては、悩み過ぎることですか?」

これ以上悩んだら我が身がもたないって、それで病気になっている訳だからね。あとは、人を許せない時も病気になるね。理不尽さに腹を立てたら、病気になる。

例えば、職場でいつも会う人に理不尽で許せないと思ったら、いつもそういう心が湧いてくるでしょう。そういう心があると、だいたい病気になるね。

それぞれが思い込みで生きているから、他人をどう納得させるかなんて、そんなの始めから不可能だって思わないとダメだね。

部下をもっと頑張るように仕向けたり、もう少し活躍してもらおうなんて、始めから無理なんだと諦めないといけない。こういう考え方をしたって、誰もついて来ないからね。

地球のどこかで誰かが気がつく、そのくらいの特殊活動をすればするほど、理解者は少なくなってくる。特に後継ぎみたいな人は、なかなか出てこない。死んでからのお楽しみ、そういう心境になる。理不尽さに腹を立てるのも危険だからね。

結構いろんなところに、我が身を破滅に導く危険はいっぱいあるんだよ。

子どものことを心配しても危険だからね。だいたい人間というのは、自分のことしか基本的には、面倒見きれないようにできているんだ。子どもと言えども、ある程度は勝手に生きて貰わないと。

トキでもね、3カ月くらい経つと親から離れていくでしょう。それが基本なんだ。もし障害とかがあった場合、家庭で面倒見るのには限界がある。だから施設とかで面倒見て貰うようにしていく。

そのぐらい人間って自分1人分しか守れないんだ。大変なんだ。これをやたらに旦那さんの面倒見たりしたらダメさ。放っておけばいい。


「背負い込み過ぎないということですね?」

限界があるんですよ。介護なんかでも、いくら親と言えども、「三食食べさせないと」って、寝たきりの人に三食食べさせるのはおかしい、という基本に気がついて、我が身を守らないと。


「先生は、病気をどのように捉えていらっしゃいますか?」

病気というのは、人類からは消えないのさ。先天性の病気とか、精神病もね。

先天的な難病とかは、一万人に一人とか千人に一人とか、ある人にはあるんですよ。それでも、この世に生まれて何とか生きてるからいい訳さ。だから、皆で大切にしてあげればいい。遺伝子まで踏み込んだら危険なんだ。

身体の不自由な人や能力の不自由な人が時々いないと、人間の優しさを維持できないんですよ。だから必要なんです。自然の摂理を人間の小賢しさで解決しようとするのはダメなんです。

私達は、この世に生まれて、五体満足でも不自由でも、大事に体を使って、できれば生き抜くというのが本当。リウマチになるのも癌になるのも、過酷な生きざまからなっているので、生き方を変えて、折り合いをつけるというのが、生命というものです。


「今、悩みを抱えていらっしゃる方に先生からのメッセージをお願いします」

悩みは、成長のためのステップだからね。死にたくなるほど悩まないと、成長しないから。ちょっとした悩みでは、そのままの生き方を続けるでしょう。のたうちまわって、もう生きてはいけないという悩みの中から、新しい生き方が見つかるんだよね。

例えば、心のケアをする仕事をした時に、いつも幸せな人生だった人が心のケアしてくれても、嬉しくともなんともないでしょう。悩むことは、すごく良い修業ですよ。死ぬほど悩んだら、優しくなれるじゃない。


「先生の今後の展望や、夢を教えてください」

私は、本を沢山書いているので、途中で早死にしたらかっこ悪いから、健康に気をつけようと思ってます。お年寄りとは言え、楽したら衰えるからね。

日野原先生とか、100歳になっても元気な人がいるからね。だいたい歳を取っても元気な人っていうのは、いつも能力使い込んでる。あと、わがままな人が多い。人に気を使ってると死んじゃうんだね。生き延びるためには、人に気を使ってる場合じゃない。


「では、先生の夢は元気で長生きですか?」

いや、元気で長生きは、私の目標ではなくて、こういう自然の中の医学みたいなものを、きちんと書き留めて、50年後100年後に人類が立ち直れるように残すということ。

だから、英語とかにも翻訳して、出版するようにしてる。ポルトガル語、韓国語、中国語と、同時進行で翻訳してるの。日本人だけに書いているのではつまらないから。


「日常生活の中で、体温を上げるために良いことを教えていただけますか?」

体温を上げるためには、やはり筋肉をつけることだね。なで肩で柳腰の女性は、見た感じも弱々しいけど、筋肉が足りないんだ。筋肉があると歩き方も早くなるし、決断も早くなるし、メリットが沢山ある。

皆が運動すれば良いと言うほど、生きざまは単純ではないから、やり方はそれぞれ成り行き任せでいいと思うよ。





<編集後記>

少年のように、無邪気な笑顔が印象的な安保徹先生でした。

少年の頃と同じように、大人になってもすべての疑問の中に生きていらしたことが
免疫学の研究に大きな成果を果たされたのだなあと、
お話しを伺いながら感じました。

与えられた情報に疑問を持つということ、自分で確かめるということ。
生きるうえで、もっとも大切なことの一つなのかもしれませんね。

わくわくと好奇心を持って、目の前の出来事を楽しんで生きていると
心も体も元気に長生きできそうです。
休息と活動のバランスが、健康に生きるヒントを与えてくれるようです。

安保徹先生には、沢山の著書がありますので、
そちらもぜひ読んでみてくださいね。(A)



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インタビューTOP(目次)

-ご案内- 安保 徹 先生 新潟大学大学院


安保 徹(あぼ とおる)   新潟大学大学院 医歯学総合研究科教授
                  医学博士 免疫学者

1947年、青森県生まれ。東北大学医学部卒業。
現在、新潟大学大学院医歯学総合研究科教授(国際感染医学講座 免疫学・医動物学分野)。
米国アラバマ大学 留学中の1980年に「ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体」を作製。89年、胸腺外分化T細胞の存在を発見。96年、白血球の自律神経支配のメカニズムを初めて解明するなど、免疫学の世界的権威として知られる。
国際的な場で精力的に研究結果を発表し続け、免疫学の最前線で活躍中。


<安保徹先生のHP>
【医学博士 安保徹オフィシャルサイト】


<安保徹先生の著書>

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免疫革命



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まじめをやめれば病気にならない



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免疫力が上がる生活 下がる生活



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病気は自分で治す―免疫学101の処方箋







インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)
鈴木明美
セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト
日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)
前田みゆき
身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中

インタビュアー:鈴木三千世(すずきみちよ)
鈴木三千世
現在、交流分析とゲシュタルト療法を勉強中。

将来的にはセラピストとして人と関わりを持ちながら、
社会に貢献して行ければと思っております。



インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)
脇坂奈央子
『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント



運営管理:ラポール☆脇坂奈央子





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