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あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集


カウンセラーやセラピスト、セミナー講師など「こころの現場の最前線」で活躍されている方の横顔を紹介します。

 ・カウンセラーってどんな人なの?
 ・カウンセリングって、どうやって受けるの?
 ・私も将来カウンセラーになりたいのですが・・・
 ・・・などなど


「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。

- 江夏 亮 先生 江夏 心の健康相談室 -

   「使った方がいいと感じるものを入れていく“拡張されたゲシュタルトセラピー”」

2013年 10月 5日


今回のインタビューは、『自分でできる夢分析』の著者で、
「ドリームカウンセリング」の第一人者として、活躍なさっている
臨床心理士の江夏 亮(えなつ あきら)先生です。

江夏先生は、公認ゲシュタルトセラピストでもあり、
日本ゲシュタルト療法学会理事でもいらっしゃいます。

「夢を活かす事で、あなたはもっと素晴らしい人生の創造者になれます」と
おっしゃる江夏先生に、「夢分析の魅力・可能性」とともに、
イメージングの大切さ、今後の展望などのお話を伺いました。


夢は、人生の羅針盤になる!

インタビュー写真




「“夢”に惹かれたのは、いつ頃からですか?」

社会人になって、ゲシュタルトセラピストのリッキー・リビングストンさんの夢のワークショップに参加した時からです。

自分で自分の実体験から、本当に深いところから自分が変わっていける。それこそ、今の人生だけではなくて、たぶん昔も夢を学んでたんだろうなっていう積み重ねがあったんだと思います。

だから、最初から夢に関する感性というものは、他の参加者より高かったし、理解が早かったです。理解が早いというか、相当前から自分の中にあったものが、どんどん出てきたんでしょうね。

そういう見方をすると、結局才能を持って生まれてる人達というのは、それは過去生でそれに見合う努力をしてるんだと思います。才能を持って生まれた、生まれてないというのは、今の人生だけだとそうです。

しかし過去生を含めるとそういう人達は、たぶん努力して身に付けたものが、今の人生で生まれた時からある程度繋がっているんだなっていうのが実感としてあります。そういう意味では、長い目で見ると人生は本当に公平なんだろうと思います。


「先生の夢分析は、専門家が夢を解釈するという形は取らない、夢は夢見手のものだ、と御著書にありますが、そのあたりを教えていただけますか?」

それは、私のオリジナルではなくて、アメリカの方ではドリームワークの草の根運動のような形で1960年代後半ぐらいから、最初はポップサイコロジーみたいな分野で始まったんです。私が行った90年代の前半の頃には、もうそういった流れというのは既にあったんです。

臨床寄りの人達もその考え方を採用していて、だからそういう意味では全然新しくない訳です。ゲシュタルトの夢のワークも、そういう哲学の中に入ります。

だからそれが当たり前で、1960〜70年の初めにインパクトがあった本が数冊ポップサイコロジーの中にあるのですが、それを書いた人達も、「専門家が自分の夢を解釈してくれたけど、全然ピンとこなかった」と。それが出発点になっていて、私が向こうに行った時には、ある程度共有されていました。

ドリームワークというカテゴリーは、そういう考え方が多く、夢は夢を見た人が自分で感じるものだ、と。そのためのテクニックはこうするんだ、というような本は、巷にもう普通にありました。


「夢を見た人自身が、自分で感じるものなのですね?」

私は最初からそういうものに触れていたから、そういうもんだっていう感じです。ちょっと考えれば、専門家が「あなたの夢はこういう意味ですよ」って言ったって、それがピンとこなかったら、「はぁ? 何言ってるの?」みたいになりますよね。

それで、この本を書く時に、一般読者を相手にするから、もう少し理論武装をしなきゃ、と色々調べたり考えたんですが、例えば、「私はユング派ですから、ユング派の分析をします」という場合、「根拠は一体何だ? その分析が正しい根拠を見せろ、証拠だせ」って言ったらどうなるか?

結局、科学者、理系の人間として、「データは一体何なんですか? 自分が受けたトレーニングがそれだからそれが理由なんですか?」ということです。

今は本当に色々な流派があって、特に西海岸のセラピスト達は色々な流派を学んで、相対しているクライエントさんにどのやり方がこの瞬間いいんだろう?ということを模索しているわけです。


「夢占いと根本的にどう違うのかというところも、ご説明いただけますか?」

夢占いは、100%他人の意見を取り入れるわけですから、その根拠がどこにあるかも分からないし、自分でやる夢分析というのは100%自分の中から出てくるものですので、そこが決定的に違います。

根拠は?と言われた時に、人というのは、自分にとって本当のものを見つけた時には、ちゃんと心が動くので分かります。周りの人がそれはあなたにとって本当のものだと言っても、あなたにとって本当のものではなかったらちゃんとそれが分かります。

それは、頭ではなく、心で分かるものです。腑に落ちるという感覚、みんなに共通するもののようですので、腑に落ちるものは自分の中から湧いてくるし、それを自分でちゃんと腑に落とすこともできるし、それが一番安心安全だと思います。


「先生にとって、夢はどんなものだと思われますか?」

カッコよくいえば、人生の羅針盤になるものですね。

ユングも言っているように、我々の無意識の方が遥かに広大だし、夢っていうのは自分のお馬鹿な意識を上手に補正してくれると言うか、日常生活のこの近辺のことしか見えない自分に大事なことを思い出させてくれたりとか、そういうことをしてくれるのが夢だという風に思っていますよ。

それは日々の実感だし、夢に触れてからウン十年の実感です。


「夢を自分で分析していくやり方について教えていただけますか?」

まずは、この本に書いてあるように、自分の日常生活と照らし合わせて、「何か大事なことに関して、夢が自分に何かを教えてくれている」と、そう思って自分の夢と付き合い始めたら、だんだんとテクニックに頼らなくても分かってくると思いますよ。

全ての夢を羅針盤にしようと思わなくていいと思います。それは大変だし。

時々、何か印象に残っている夢があったらそれを覚えておいて、それって今の自分のこの人生に対してどんな光を投げかけてくれているのかなとか、そういう見方で夢を見てみる。その時、ふっとどんなことを思いつくのかというところが一番大事なことかな。


「夢カウンセラーとして、クライエントさんに具体的にはどんな風に援助なさるのですか?」

単発で来られるとやりづらいんですけど、長期でやっているクライエントさんだと、クライエントさんの流れっていうのを共有していますから、夢とこれまでの流れ、今の状況を照らし合わせると、何となくピンとくるものがあるし、クライエントさんもそんなところがある。

そうすると、すごくシンプルに「夢の中でこういう場面で出てきていますけど、そこからどんなことを今感じますか?」「どんなことを言ってると思いますか?」みたいな質問をすると、ふっと出てきてっていう感じですかね。

本は、それなりにまとめるために夢のメッセージってことを言ってるけど、メッセージは別に分からなくてもいいんです。

探索的に夢からいろんなことを思い出して、それと今の自分の人生を照らし合わせてっていう作業だけでも、いろんなことがクライエントさんに起こりますから。

見た夢を話してもらって、夢のシンボルやストーリーからどんなことを感じたり、思い出したりするか、もしくは思ったりするか。将来のことも含め、それをできるだけ自由にリラックスして話してもらって、何となく「そうか」とか、「こういうことかな?」みたいな感じをクライエントさんが抱いていただければ、それで良しですよね。


「クライエントさんご自身が自発的に自然に感じ取るということですか?」

“感じ取る”ところまでいかなくてもいいですよね、何か感じれば。いろんなものが出てくれば、出てきたものを「全体に引いて見るってこういうことか」って、クライエントさんはいろんなことを感じますよ。


「自分の夢であっても、抵抗や恐怖が出たりという場合もあると思うのですが、そういう時は先生はどんな風になさるのですか?」

「今こんな抵抗があるんだね」「こういう恐怖があるんだね」って感じでおしまい。

その抵抗自体が本人にとって気づいていないことであれば、それはすごく大事なことだし、恐怖もそうですよね。自分はこんなことにこんな風に恐怖を感じてたんだってことが新しい発見であれば、それはそれですごく意味のあることです。


「そこを無理に押したり引いたりということはなさらない?」

あまりしないです。クライエントさんはそういうものが出てきた時にどうしていいか分からないから、私の役目としては、心理の専門家として「気にしないでいい」「こんなもんだ」みたいなね。

恐怖があればそれをちゃんと受け入れて、その恐怖と共に生きていった方がいい訳だし、「あなたがこの恐怖に関して本当にもう少しやりたいと思えば、一緒にやっていくこともできるし」って言う。

新しいものが出てきて、頭が混乱したりパニックになった時に、クライエントさんの知らない知識を教えてあげたりとか、「こういう状況になる人は一杯いるから心配しなくていい」とか。今日はもうこれで十分ですからっていう安心感を与えるのが、私の役目だと思います。


「イメージングについても教えていただけますか?」

イメージはこれは重要ですよ。もっと臨床心理でもイメージは活用した方がいいと思いますよね。イメージのどんなことが訊きたいですか?


「怖い夢を怖くない夢に変えていくとか、色々なテクニックがあるかと思いますが、イメージでやっていくことの意味や先生の進め方などを教えていただけますか?」

イメージは基本、クライエントさんがイメージをリアルに感じている時には、イメージの世界と現実世界の体験と私は区別しないんです。同じ効果がクライエントさんにはある。

イメージの世界の大きな特徴っていうのは、イメージの世界の方が、現実世界に比べてクライエントさんの創造力やクリエイティビティ、自由度が高いと思う。これは大きな違いでしょうね。

だからそれを使うと、例えばイメージの世界で、何かクライエントさんが良い体験をしたとすると、それをクライエントさんがリアルに感じていれば、クライエントさんが現実にそういう体験をしているのと同じような心理的な効果や影響をクライエントさんに及ぼす訳です。



インタビュー写真




使った方がいいと感じるものを入れていく“拡張されたゲシュタルトセラピー”


「イメージでも、充分、心理的効果はあるのですね?」

だけど、イメージの世界はたかがイメージだから、いくらでも簡単に追い払うこともできるでしょう。そうすると、クライエントさんにとって心理的にものすごくチャレンジングな状況とかって時に、実際に現実生活でいきなり対応するよりも、イメージの世界でまず対応することができる。

認知行動療法なんかでも、認知が変わるとその人の感じ方や感情が変わるっていうのは、これは事実ですよね。これは事実なんですけど、認知だけ扱っていてもなかなか変わりづらい。その時にどうやって認知が変わるかっていうと、行動することによって人は変わっていく。ゲシュタルト的に言うと、人っていうのは体験によって変わっていく。

そうすると、例えば、どうしても特定の人に対して優しくできないとかってあるよね。なんでその人は、特定のある雰囲気を持った人に優しくできないかっていうと、成育歴のどこか、もしくは過去世のどこかでトラウマを負っている訳ですよ。

この人に対して優しい言葉をかけた方がいいと分かっていても、心理的にとてもできない。そういう時にどうするか。イメージの世界での良いことは、リアルな変化を我々にもたらす。そして自由度もすごく高い。そうすると、イメージをイメージで放っといちゃいけない。


「ケアしていくのですね?」

クライエントさんと話していて、例えば、子どもとして誰かから暴力を振るわれて、一人ぽつんとしているみたいなイメージが出てきた時に、それはその人の中に心象風景として残っている訳ですけど、現実にそういうことが起こった時に、どういうケアをするのかっていうこと。普通はそういう子どもがいたら、優しい大人が話を聞いてあげて、「つらかったね」とかね。

親から一方的に怒られたとかだったら、実際にできるかできないかは分からないけど、「一緒に親のところに行って、もう一回親に自分の言いたかったことを言うのを私が後ろから支えてあげるから」とか。例えばこういうことが現実に起これば、親から一方的に怒られて、半分見捨てられたみたいなトラウマも癒されていく訳でしょう。

親はそういう親だし、現実で起こすことはできないかもしれないけど、イメージを使うことでトラウマとして残らないかもしれない。

イメージの中でそういう体験をするっていうのは、もしもリアルにそういうことがクライエントさんに起これば、現実に起きたのと同じような心理的な効果がその人に起こる訳です。それはイメージの持つ世界の強みだと私は思っています。


「イメージの中で体験していくのですね?」

イメージも現実も、クライエントさんにとって、もしくは我々にとってもリアルなことです。そのリアルさが現実世界とイメージの世界ではちょっと違うけど、イメージの世界もクライエントさんと一緒に上手に作りあげていくとすごくリアルに感じて、そうすると現実に起こったのと同じくらいのリアルさで癒しが起こる。

まさにクライエントさんにとって本当にカスタムメイドされた、ピンポイントで癒しになるようなそういうイメージ体験を一緒に作っていくことができるんです。ただクライエントさん一人では難しい所があります。

これは実際にあった例ですけど、最初の出発点が何にもない空間に自分が一人ポツンといて、真っ暗で周りには誰もいない。そこに例えば、3〜4歳くらいの自分がポツンと一人寂しくいるっていうイメージがフッと出てきた時に、それはそこで放っておかない。

一緒に3〜4歳で宇宙空間にポツンといる自分自身をちゃんとケアしましょうってことで、イメージの世界でケアするっていうことは、実際にその人が3〜4歳の時にケアされるのと同じ質の癒しの体験をする訳です。


「それは大人のクライエントさんが行くのですか? それとも先生が?」

私と一緒に大人のクライエントさんが行くんです。もしくは自分でイメージを作っていくことができれば、自分で作っていきます。大概自分で作れます。こちらがそういう風な枠組みを作って、そういう風な誘導をしていって、クライエントさんが乗ってくればね。

その時にセラピストの感受性としては、本当にクライエントさんにフィットしているかということを確認しないと、言われたからやっているっていうんじゃダメだから、その辺の感性っていうのがこちらの方には必要だろうと思います。

どういう状況に関しても、そこのところを知っていくと、どういうイメージが出てきても、共同作業として修復していくことができる。それはクライエントさんがリアルに感じれば感じるほど、現実にそういう体験をしたのと同じ効果、癒しがその人に起こる。

そういう肯定的な体験をすると、例えば今まで本当に人から愛されたことがないっていう人が、想像の中で誰かから愛されてそれを自覚できれば、人から愛されるっていうのはこんなにいいものだと知ることができる。

人っていうのは知らないものに対しては、知らないが故に近づいていけないけど、想像の中でもそういうものを一旦知ると、これはいいものだと自然と日常生活の中でもそういったものに対して、だんだんと心をオープンにできるようになる訳です。


「そうやって変えていくのですね?」

だから、想像の中で、セラピストと一緒に設計するような感じで体験をしてもらって、それがその人の中にちょっとでもいいからいい形で定着すると、今度は日常生活でもその人はそういう体験で心を閉じなくなるから、現実生活の中でも冒険してみようかっていう風に一緒にやっていくことができるんですよね。

それに一番最初に気づいたのは、悪夢を放っとかないで、悪夢を想像の中で自分に良い方向に持っていくことからです。

本の中に書いてあるのは、怪獣に追われて怖いっていうところで終わっている夢だったら、そこから無事に逃げ切るとか、夢の中だから、スーパーマンでも何でも自分の味方を呼んで、一緒に戦って勝つとか、それをイメージでやる。

それをやっているうちに、深いインパクトをクライエントさんの中に及ぼしているなっていうのがだんだんと分かってきた。イメージの世界がすごくリアルで、リアルさを失わないように取り扱っていくと可能性が開けるっていうことに気づいてきたきっかけは、夢の取り扱いがベースになっています。


「夢孵化について教えていただけますか?」

夢にお願いする。お願いした内容は忘れてしまうから、書いて証拠を残しておくっていうことと、返ってきた夢は、自分の質問と何か関係がある、そういう目で見ることでしょうね。どういう関係性があるんだろうって。自分がおそらく一番見たくないものが返ってくるだろうということ。


「ええ? そうなのですか?」

だってね、自分が見ることにあまり抵抗がないものを散々見て、散々やって、解決できない問題ですから、自分がこれまで見ていないところに答がある、そういう感じでしょう。だいたいそこから、夢がくるから、夢を見た人は全然関係ないと思っちゃう訳ですよ。

本当は関係があることの方が多い訳ですよ。そこをちょっと謙虚に、どんな関係があるのかな〜みたいな感じで訊くといいと思いますよ。あとは、あまり夢に多くを期待し過ぎないことでしょうね。

そんなドラマティックに「ああそうなんだ〜」っていうことなんか、人生でそうそう起こらないですからね。自分でやらなきゃいけない部分がすごく大きい訳だから、こっちの自分がやらなきゃいけない部分はやった時に、次のアドバイスがくるんでしょうね。


「先生の夢カウンセリングは、大体何回くらいやるものですか?」

その人の動機が強ければ結構続くし、1回や2回でいいよって方もいるし、その辺はクライエントさん次第です。


「ご自分でやってみるのも意味があることですか?」

そっちの方が多分意味があると思います。この本を読んで、自分なりにやってみるのが、一番いいかなと思います。自分一人でやっていて「これでいいのかな?」って不安になる時に来てもらって、コツとか色々と一緒に検討して、「ああそれでいいんですよ」っていうこともありますね。


「ハイヤーセルフからのメッセージについても教えていただけますか?」

男性的な説明なのかもしれないけど、人の中の無意識の部分にある叡智の部分って言ってもいいかもしれないし、もう一人のあなたって言った方がいいかもしれない。

もう一人のあなたは、あなた以上にあなたのことをよく分かっているし、あなたのことを大事に思っているし、多分あなたよりもちょっと賢い。もしくは、もっと見通しがきく。

それから、夢の世界をその人の個人的なものに収めるんじゃなくて、リアルなもう一つの世界なんだってことを考えられれば、もう一つの世界で過去世の輪廻転生を通じて、自分の先生みたいな立場の人とも会うことができるし、そういう人からポイントポイントで夢の中でアドバイスをもらうことが可能だと思います。


「先生が使っていらっしゃる手法は、ゲシュタルト以外にもあるかと思うのですが、どの辺りを使っていらっしゃるのですか?」

実際の臨床の場面では、基本は自分の中では“拡張されたゲシュタルトセラピー”と名付けているんです。ゲシュタルトセラピーの「今ここで」っていうのを基本にしていますけれども、実際に使うテクニックはゲシュタルトセラピー以外のものもあります。

“受容的なゲシュタルトセラピー”の方がピンと来るかもしれないし、もしくは、“来談者中心のゲシュタルトセラピー”って言ってもいいかもしれない。

ゲシュタルトセラピーっていうのは、大いなる誤解があって、『グロリアと3人のセラピスト』に出てきているフリッツ・パールズのあれがゲシュタルトセラピーだって、日本では他に資料がないので誤解されているんですけど、あの中でフリッツ・パールズがやっていることは、私から見るとやっちゃいけないことのオンパレードなんです。

それは私の個人的な見解だと思って、あまり言わなかったんだけど、実はアメリカの方のゲシュタルトセラピスト界でもそういう評価になりつつあるっていうのを聞いて、じゃあもっと大きな声で言いましょうって感じです。


「受容的なものに変わっていっているのですね?」

今、もっともっとゲシュタルトセラピー自体も変化して、特に日本でやっている人達はもっと受容的なゲシュタルトセラピーをやっているし、アメリカの方でもそうかもしれないし、まかり間違ってもフリッツ・パールズのああいう権威的な追い詰めるようなやり方はやっていない。

だけど、ゲシュタルトセラピストとして、「今ここで」っていうのはすごく大事にしているし、「今ここ」で起こっていることをどういう風に扱っていくかっていうのをゲシュタルト以降、いろんなトラウマの治療とか認知行動療法とか行動療法とか、最近はマインドフルネスっていうのも出てきているし、ユング、サイコシンセシス、片端から自分がいいと思うものは自分で学んで、「今ここ」でこれを使った方がいいよねっていうのを使っていく、という感じです。

だから、ベースは受容的なゲシュタルト的なんですけれど、実際にやっていくものっていうのは、ゲシュタルトの人が見ても、ちょっと違うよねってことは言われます。でも、私の中では「いやいや、ゲシュタルトですよ。ただ、拡張したゲシュタルトですよ」って説明しています。


「今、悩みを抱えているという方へ、先生からメッセージをいただけますか?」

自分一人で抱え込まないということでしょうね。友達でもいいから話す。もしくは、評判のいいセラピストのところへ行って、一緒に考える。誰か傍にちょっといてくれるだけでも安心だし、自分が楽になれます。


「今後の夢や展望を、教えていただけますか?」

日本の臨床家で、正規のコースを進んできている人達というのは、実体験もしくは自分自身を振り返る経験がどうしても僕らの目からすると弱い気がしますし、クライエントさんのいろんな感情に対してちゃんと付き合うということも弱い気がします。

その辺を、ゲシュタルトを知ってもらうことで臨床家の人達にゲシュタルトを役立てて欲しいですね。怖いゲシュタルトではなく、本当に受容的だけど自分の問題もちゃんと扱うし、自分の問題を扱うことができればそれだけ他者の問題も扱えるようになるということなので、そこのところで、日本の臨床心理家達がゲシュタルトをもう少し経験できるといいかなという気持ちが1つあります。

夢に関しては、このやり方というのは、日本の分野ではユングなどの影響が強すぎるので、広まるにはもう少し時間がかかりそうなので、これは置いておいて・・・。

もう1つには、個人的にイメージとかストーリーを今までとは違った形で、うまく使うやり方を今、実践し始めています。まだ学会発表などはしていませんが、皆さんに対して戦力になりそうなカードなので、その辺ももう少しまとまってきたら学会発表して、皆さんが使えるようになるといいかなと思っています。

この2つですね。「ゲシュタルト」と、夢カウンセリングから出てきたものですが、夢というよりも「イメージを上手に使っていく、クライエントさんのクリエイティビティを癒しの方向に使っていくというやり方」ですね。この辺が自分なりにもう少ししっかりしてくると、これは結構社会貢献になってくると思っています。


「それは、ナラティブセラピーに近いものなのでしょうか?」

そうですね。ホームページにもある「ナラティブ・ジャーナリング・セラピー」をもう少しリファインしています。自分だけでなく、縁ある方にやり方を教えてやってもらうと、ずいぶん今までのセラピーと違うところで救えるという感触があります。


「最後にこれだけは伝えたいということは、ありますでしょうか?」

日常生活、自分が自分の生活をいかにちゃんと送るか、ということに尽きます。何をするにしても自分なりに真剣に生きていくということが大事だと思います。何か回避するとか調子に乗るとか図に乗ったりすれば、必ずそれはまた自分に戻ってきますので、地道に生きていくしかないですね。





<編集後記>

今回は、優しい笑顔、ダンディなお髭の江夏先生にお話しを伺いました。
夢やイメージの世界を大事にされている江夏先生。
先生にとっての夢は人生の羅針盤だそうです。

“夢をそのままにしておくのはもったいない。
何か大事なことに関して、夢が自分に何かを教えてくれているのです。”

誰もが一度は見たことがある夢。
みなさんの夢は、人生に対してどんな光を投げかけてくれているのでしょうね。

拡張された、とても受容的な江夏先生のゲシュタルトセラピーを
みなさんもぜひ体験してみてください。
今日から“夢日記”をつけて準備しておくのもよいかもしれませんね。



次回号「独自の情動認知行動療法、“SAT療法”」→

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インタビューTOP(目次)

-ご案内- 江夏 亮 先生 江夏 心の健康相談室


江夏 亮(えなつ あきら)  江夏 心の健康相談室 代表、臨床心理士
                 カリフォルニア臨床心理大学院准教
                 公認ゲシュタルトセラピスト
                 日本ゲシュタルト療法学会理事
東京大学卒業後、日本鋼管(現NKK)中央研究所へ入社。新製品の開発の功績により社長賞受賞。
退職後、東京ゲシュタルト研究所のチーフマネージャー・講師として夢のクラスや「夢とアートを使った創造性開発コース」等のプログラム開発に従事。
1990年春に渡米。トランスパーソナル心理学教育研究機関として世界最高峰の大学院大学、トランスパーソナル心理学研究所(ITP:Institute of Transpersonal Psychology)を始めとしてアメリカ西海岸を中心に様々なトレーニングを受ける。アメリカ留学中ITP新入生への短期集中ワークショップで夢のセッションを担当したり、Asian Social Assistance Center (米国)で夢について講演を行う。
1993年末に帰国。心の健康相談室の代表を務め、個人セッション、グループワークを行う。また心理学コンサルタントとしても幅広く講演、研修、雑誌の原稿執筆と活躍中。プロのカウンセラーや心理学の専門家のためのセラピストとして信頼を集めている。現在、ゲシュタルト療法、認知行動療法、ナラティブなアプローチを軸にした統合的な心理療法を研究中。メンタルヘルスの企業研修も積極的に行っている。
トランスパーソナル心理学修士(ITP)、化学工学修士。


<江夏亮先生のHP>
【江夏 心の健康相談室】


<カリフォルニア臨床心理大学院の江夏亮先生のページ>
【カリフォルニア臨床心理大学院】


<江夏亮先生の著書>

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自分でできる夢分析



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インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)
鈴木明美
セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)
前田みゆき
身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
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塩野博雪
2008年11月にボディケア・トレーナー資格
2011年9月に和みのヨーガインストラクター資格
2013年3月に介護のヘルパー2級資格取得。

現在、横須賀で整体の店『星のなごみ』を開業しています。
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『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
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