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あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集


カウンセラーやセラピスト、セミナー講師など「こころの現場の最前線」で活躍されている方の横顔を紹介します。

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 ・・・などなど


「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。

- 宗像 恒次 先生 SAT療法 -

   「独自の情動認知行動療法、“SAT療法”」

2013年 11月 16日


今回のインタビューは、筑波大学名誉教授で、
「SAT療法」開発者の宗像 恒次(むなかた つねつぐ)先生です。

宗像先生は、筑波大学発ベンチャー株式会社SDSの代表取締役でもあり、
SAT療法の普及とセラピスト育成に尽力していらっしゃいます。

イメージ療法、情動認知行動療法に基づく心理療法「SAT療法」の
生まれた背景とマイクロキメリズムについて、
SAT療法の独自性や効果とともに、今後の展望などのお話を伺いました。


神経活動パターンが世代間伝達される

インタビュー写真




「SAT療法について教えていただけますか?」

SAT療法は、情動認知行動療法と言ってもいいですね。現在の認知行動療法って、考え方を変えて行動を変えていくじゃない? でも、症状の少し重い人には無理だよね。

SAT療法は、「感じ方」を変えたら「考え方」が変わるし、「行動」が変わる訳ね。理性と情動が戦ったら、絶対に情動が勝つ。命を守るためにね。だから情動を変えることに効果がある訳です。

情動っていうのは、大脳辺縁系の扁桃体に支配されているんです。顔反応性細胞をもつ扁桃体は、人の顔の表情に影響を受ける。自分の見ている人の顔の表情を、嫌な顔の表情をイメージとして認識すると、顔反応性細胞をもつ扁桃体が情動を決めているので、嫌な気持ちになる。

そこで、SAT療法では、例えば人間関係が悪い人だと、嫌なイメージの人を良い顔のイメージに変えてしまう。


「イメージを変えるのですね?」

そう。嫌な人の顔を思い浮かべると、胸や肩が張ったりして緊張する。その時に、その緊張緩和に効く光の色を使うんです。周波数が中波長の色、たとえば黄金色や黄色やクリーム色やオレンジやグリーンなどを使うとリラックスする。夏に滝の傍に行った時みたいになる。身体がリラックスした時に、目をつぶってその人をイメージすると良い顔が見えてくるのです。

その人の悪い時の顔でなくて、良い時の顔をイメージできると、その人の「良いところ」が見えてくるのです。結構、「優しいな」とか、「誠実なところがあるな」とかね。反応がないことに腹を立てていたけど、そういう良い面があるなってね。良いところが見えると良い人間関係になる訳。

ところで、嫌な顔の中でも「貞子顔」と呼んでいるんだけど、ああいう嫌な顔を見て、イメージとしてピッと入ってきた時には、なかなかそのイメージが取れないでしょう。それに支配される訳です。精神病の方の中には初めは恐怖顔で来ることもあるから、そういう「貞子顔」イメージがピッと入ってきた時、セラピストはそのイメージが反復再生するために取りつかれたみたいになる。

そういう「貞子顔」のイメージに何度もさらされ反復再生し続け、慢性ストレスともなると、無自覚でも脳内や身体内ではその慢性ストレスに反応してマクロファージから炎症性サイトカインが放出され、低レベルの脳内炎症や身体炎症を起こし始めるんです。そこで、体の痛みや嫌な気分や不眠をなくそうとして脳活動を低下させる抗精神薬を使うかもしれないが、それはそれで弊害がある。

そこで、SAT療法のセラピストは、「貞子顔」のイメージがその人に入ったら、それを良い顔に変えます。


「それは、イメージングでなさるのですか?」

そうです。色彩イメージを用いると、その人の顔の表情がパッと変わる。例えば、恐怖顔の人を見ると、頭、肩、背中、胸などに身体違和感を感じるね。その違和感を軽減するために、どのような暖色系の色を用いるといいのかが直感できるので、その人にとっての良いイメージの色を使うと体が癒される。すると良い顔になるから、そうやってイメージを変えてしまう訳。元来脳は良い顔イメージを欲しているからね。

でも、変え方が分からないとそのままでいるので、夜にも貞子顔を思い出すでしょう。すると不眠の原因にもなってくる。パッと写真を撮ったみたいな形で記憶する人がいるでしょう。特にそういう直感像型の人は、打撃がくるね。

これまでの心理療法って、考え方を変えようとか、前頭葉に働きかけるよね。でも情動噴出している問題っていうのは、前頭葉では無理なんだよね。その時は扁桃体に前頭葉はハイジャックされているから無理なんだね。身体の違和感やそのような身体記憶を変えなきゃダメなんだよね。

例えば、ある人を見た時に、その人に対して怒りがあるとすると、「腹が立つ」と言われるように、お腹が反応するじゃない。それを変えられる?


「難しいですね?」

ストレスがあると身体の中の頭、首、肩、心臓、胃とかに違和感が生じ、それらの違和感が記憶され、さらにストレスが生じる悪循環が生じて、そこが緊張の痛みから低レベルの炎症で痛みを起こしていて、それが脳を支配するから、まず身体違和感を変えていかないと脳は正常に動いてくれない。

それは意思だけではコントロールできないんだよね。また身体違和感を取ろうとして薬を使うと、それはそれで無自覚でも弊害が起こり、悪循環のループに入る。

一般には知られていない考え方だけど、マイクロキメリズムという最近の研究があり、自分の60兆の細胞の中に、他人の遺伝子をもつ細胞(ほとんどは親族由来)が入っている事が科学的に明らかになってきた。

この考え方は重要で、慢性ストレスがあると、この非自己の細胞が病原体と同じように、自分の免疫の攻撃のターゲットになり、膠原病や全身性エリテマトーデスとか、1型糖尿病などという自己免疫疾患とか、癌とかを作りだす。

このような遺伝子の違う他者の細胞は、生物学的にはキメラ細胞と言われるのです。それはヒトの脳の中にもいます。183人の女性の死亡脳の65%に男性のキメラ細胞があることが、昨年明らかにされました。


「どなたにもそういう細胞が混ざっているのですか?」

そうです。お母さんの細胞が胎児の細胞に入っていく。胎児にお母さんの細胞が入る。とくに甲状腺や女性器というのは、自分の子どもの細胞が沢山入っているといわれる。慢性ストレスをもつと、そこが攻撃されやすく甲状腺腫、甲状腺がんや子宮筋腫、子宮がんなどの病気になる訳。

普通、妊娠中はセックスをしてももう妊娠しないと思っているでしょう。そう思って、浮気したら妊娠しちゃったってことが起こる。そういう過妊娠、過受胎という現象が最近分かってきたんです。白人夫婦に白人の子どもと浮気相手の黒人の子どもが同時に生まれたから、分かったんだけどね。

また右の卵管と左の卵管と同時に卵子が降りることがあるのだけど、近くに着床すると、卵子は融合しやすく、キメラネズミみたいにキメラ人間になります。サルではその実験が成功し、人工的にキメラ猿が誕生できた論文が2012年に掲載されました。

精子は卵子に一個しか入らないと思うでしょう。二個入ることもあるんです。多精子受精っていうのがあって、キメラとして出生することが2007年に学術研究で明らかにされました。

キメラ細胞は有益な側面と有害な側面がある。有益なこととして、お母さんの腎臓が悪いと、子どもを妊娠すると、胎児の細胞は幹細胞だからお母さんの腎臓組織を治してくれるんです。そういう有益な面もあるけれど、非自己だから攻撃を受けて、自己免疫疾患や癌になるんです。

女の人は妊娠する度に子どもの細胞が入るから、組織の損傷が修復されて、普遍的に男の人より長生きするでしょう。でも自己免疫疾患の80%以上は女性だよね。そういうことなのよ。


「プラスもあれば、マイナスもあるのですね?」

SAT療法は、自己免疫疾患や悪性腫瘍にも効果が見られて感謝されているのですが、その理由はイメージ療法で自分の中のキメラ細胞を攻撃させないようにしていると考えられます。

自分の体の中には、他者の細胞がいるってことを知っておかなくてはいけない。臓器移植者や胎児がいる母の場合、行動特性や嗜好性が変わるように、他者がいることで私たちの性格は変わるところがある。

自分を変えられないって悩んでいるけど、そんなの当たり前で、自分の中に他者がいる以上変えられる訳がない。キメラ細胞は自分と気質も違えば、遺伝子活動が違うんだから。自分がこうしようと思っていても、もうひとりは違うかもしれないからコントロールできないってことが起こる。


「それはキメラに操られているということですか?」

場合によっては、そういうことが起きますね。だから、SAT療法はキメラを認め、イメージ療法でそれらと共存できるように働きかけていると考えていいでしょう。

たとえば自殺ということも、胎内消失したキメラの情動にコントロールされていることがあるので、キメラの良い表情イメージを作り、身体違和感を取れれば、自殺衝動は消失します、こうして自分で自分をコントロールできるようになるのです。そういうことをやっている訳。


「SAT療法を開発されたのは、いつ頃なのですか?」

SAT療法を開発した背景から言うと、実は20代の時に、自分の友人が統合失調症を起こして、精神病院での統合失調症の治療の仕方に関して、すごくおかしいと思ったんですよ。

それで、『精神医療の社会学』っていう分厚い本を作ったんですよ。その時は国立精神衛生研究所の医療社会学者だったからね。そこは日本に精神科デイケアを日本に普及させた拠点です。その本の業績は今の精神保健福祉士の教科書に一部使われています。

それから、高校生の頃、祖母が癌で亡くなっているので、癌を治す方法がないかなというのがあって。弟も白血病で亡くなるんだよね。それを東大とか慶応の病院では治せない。骨髄移植が裏目に出たんだよね。ここで癌の発生には心の問題があると直感したのですね。


「心の問題に取り組まれたのですね?」

UCLAもデイトリートメントセンターや神経精神医学研究所に行っているんだよね。一貫して心の問題をやっていて、一つは統合失調症や癌を心で治すっていうのが私の夢だった。私にとっては身近な問題がSAT療法開発の動機だった訳です。友達を救えなかったとか、祖母や弟が死んじゃうとかね。しかしこれまでの西欧科学では無理だと、米国での体験で直感した。

自分の研究開発のエネルギーはみんな身近なんですよ。SAT療法を勉強する人には、「自分をまず救え! そして自分の家族を救えと!」と言ってきています。そういうのを併行しながら社会貢献しないと。社会貢献からしてしまうと、社会貢献が自分の問題から逃げる方法になりやすいのでね。

SAT療法の開発で独自の道に入ったとき、再誕生療法、再養育療法っていうのを開発していた訳ですが、再誕生療法は、胎内記憶に入るとフラッシュバックが激しいんですよ。妊娠後期・中期にするとフラッシュバックが激しい。

閉眼して胎内期の脳波θ波優位にして、胎内イメージ誘導すると胎内期の記憶再生し、胎内イメージの中で、隣に自分が双子であるかどうか知らないのに、急にボンって消失したきょうだいが見えるでしょう。これは怖いので、妊娠初期にする(胎児としての自分と壁を遠くにする誘導をする)ようにしているんです。

胎内期のイメージを使うと、先祖期に行けるんだよね。先祖期から、「神経細胞の神経活動パターン」が伝達されてきているんですね。世代間伝達してくるから、家系にいつも怒る・切れるっていうような人がいるとか、諦めて死にたくなるとか、そのような人がいつの時代からなんで登場してくるのかが分かる。

動物実験では、神経細胞の神経活動パターンは「特有の発火パターン」として撮影できるようになってきています。



インタビュー写真




独自の情動認知行動療法、“SAT療法”


「それは気質ですか?」

遺伝的気質も関係するが、些細な刺激にもいつも怒りが生じてしまうとか、生きているのが申し訳なく、悲しくて死にたくなるとかというようになる神経細胞の活動パターンが生じやすい人がいる訳です。


「遺伝するのですか?」

遺伝子活動ではなく、胎内で神経細胞の形成期に、親から神経活動パターンが世代間伝達されるみたいです。たとえば、祖先に殺されたとか、自殺したとかという親を見ている子がいると、ちょっとした死に関する刺激にも恐怖、悲しみ、怒り、罪意識などを伴う全身が緊張する神経活動パターンを学習してしまう(いわゆるPTSD)。

その人が母親になり、妊娠期にもそのような神経活動パターンが再生すると、胎児もそれを学習してしまう。そしてその子が成人したら、ちょっとした死に関する刺激にも同じような神経活動パターンを再現してしまうというように。

だから、ちょっとした刺激にも怒りを止められないし、悲しみや罪意識を止められない訳ですよ。カウンセリングで再体験を癒すことはできても、その再体験自体(つまり神経活動パターン)を止めることはできないんです。それだと無力感になっちゃうでしょう。罪意識や死にたいっていう願望が強い時も止められないのです。

特に今日では、抗鬱剤のSSRI、SNRIで元気になる薬を入れられるが、薬では死にたいという願望を消せないし、自殺できる薬も精神科で手に入る。だから自殺が成功する。心を治療することなく薬ばかり出す日本や韓国の精神医療体制が、自殺率を世界有数にさせていると思う。

と言って私は文学としての心理学は信じていない。命を預かっているのに、そんなものは信じられない。と言って、抗精神病薬は脳活動を低下させ、刺激に対し反応を低下させているだけで、神経活動パターンを変更し、悲しみや罪意識を止め自殺を防ぐとか、躁鬱病や統合失調症を治せる根拠がない。

薬で脳活動を低下させているだけなので、筋肉は筋肉活動をしないと萎縮するように、脳が薬剤使用量や使用期間に比例して委縮することが、fMRIの12年間の追跡調査で2011年に初めて科学的に明らかになった。その際、精神病の重症度は萎縮には関連がないことが分かった。


「それで独自の技法を作られた?」

そう。だって1981年当時アメリカで、精神病の治療のために交流分析、家族療法、グループセラピー、エンカウンター、アサーションとかを既にやっていたけど、全然効いてない。日本は効いていないのに輸入しちゃうんだよね。

その中に認知行動療法も入っていたんだけど、重症には無理なんだ。実際、Sigrunarson らの18~35歳の初発の入院あるいは外来の統合失調症に対する12年間の追跡調査においていえば、2年間の抗精神病薬とアサーション訓練を用いた通常の療法と、2年間の最新の統合療法(抗精神病薬+認知行動療法を用いた家族療法+SST+危機管理)との比較試験では、ほとんど差はなく、長期にわたる心理社会的介入の治療効果は見られないことが証明された。

これまでの心理療法は前頭葉主義なんだ。意思で何とかしようとするけど、それができれば世話はない。


「SAT療法をご存知でない方に、先生の言葉で易しく教えていただけますか?」

SATとは誰でもが訓練で身につく構造化された(Structured)方法で、状況に応じ閉眼しながらのイメージ連想(Association)を用いて、再現性のある結果(エビデンス)を得る技法(Technique)というもの。だからイメージセラピーの一つであり、刺激に対する感じ方を変え、考え方を変え、行動を変える情動認知行動療法とネーミングできる。

イメージセラピーの中でも「自己イメージ」に最初焦点が当たる。我々は、不安になったり、鬱になったりというのは、記憶した自己イメージが悪いからである。自己イメージが良いと、借金しようが、離婚しようが、何でもやっていけるだろうって不安がないじゃない? 自己イメージが良いっていうのが重要なんだ。だけど自己イメージというのは、記憶の影響を受けるでしょう?

自己イメージが記憶の影響を受けている以上、記憶の方が強いから、自己イメージをそれに基づいて変える事は困難なんだ。遺伝的気質みたいなものは、記憶とは関係なくてその人の行動の動き、目の表情とかで自己理解ができるので、記憶とは関係なく遺伝的気質の知識から自己イメージを再検討できる。

だから記憶に基づかない自己イメージを再検討できる訳だ。普通、物事を観察するって時は、記憶に基づいて観察をする。その記憶が変えられない以上は、自己イメージの認知もただ記憶のコピーをしているだけなんだ。もちろん気質を前提にしたとしても観察する時に認知の歪みは生じるんだけど、それでも遺伝的気質の考え方がないよりましなんだ。

眉間に皺を寄せる人は、不安遺伝子をもつ不安気質(最悪を考え最悪を避けようとする気質なので何時もネガティブ思考)を持っている。不安遺伝子はセロトニン神経細胞のシナプス間隙でセロトニンが慢性的に不足。

お風呂に入ったあとは情緒が安定するよね。それはセロトニン神経が働くから。入浴だけでなく、腕組み・手組み・足組み・頭をなでる・髪をなでる・ハグ・頬杖など、皮膚刺激でセロトニンを上げて不安を減少できる。不安遺伝子の国際比較調査では、日本人の8割がセロトニン不足なんだ。白人は4割ぐらい、アフリカ人は能天気で3割ぐらいだ。日本人は世界一不安なのよ。


「そうなのですか?」

世界の中で中国人、韓国人、日本人が一番不安を感じる人種で、その中でも一番の長が日本人という事だ。

そういう気質遺伝子の知識から入っていくと、当然、不安というのは、心ではコントロールできない。皮膚刺激か、日照に合わせた規則正しい生活という光刺激か、音楽や運動などのリズム刺激、この三つしかセロトニンを上げる事はできない。だから、日照時間が短いところが、鬱になったり、自殺率が高くなる。

また、何で宗教に入るかって言うと、同じワンフレーズ、例えば「南無妙法蓮華経」を繰り返すとリズム運動になる。太鼓を叩くと余計にそうなって、マーチを聴く時のようにセロトニンが上がってくるんだ。

なぜ山に行って、山中毒になるかっていうと、日の入り、日の出を見に行くために山に登る人が多いが、日の出、日の入りの時の光の量がセロトニンを一番上げるんだ。

我々の身体の中に神経伝達物質があって、それが行動をコントロールしている。こういう知識というのは、自分の過去の記憶とは違う物の見方をしませんか。自ずと自己イメージを変えることができる。ネガティブ思考は自分の育ちが悪いのではなく、不安遺伝子があるからであり、それを自覚しそれを活かせばそれだけ計画性と準備性の高い人間になることができると。


「セロトニンの影響を受けているのですね?」

記憶というものは、お父さんお母さんがどうだったかという事にすごく影響を受けていて、0歳から3歳の目の表情の影響があるんです。0歳から3歳児って、実験研究でも親の目しか見ていないことが分かる。だから目の機嫌の良いところに行く訳。それで、条件付けされちゃう。

3歳以降からしか、あまり記憶がないでしょう。3歳以降からは大脳の海馬が働いているんだ。だから記憶再生できる。胎内から3歳までは、扁桃体の記憶なんです。だから自覚できない記憶です。「三つ子の魂百までも」っていうのは、扁桃体の記憶なのです。

扁桃体は顔反応性細胞をもっているので、相手の顔を見た時にある情動が湧き、それが側頭葉下部の紡錘状回の働きで顔認識を決めていく。同じ顔を見ていても、個人によって認識が異なる訳。どのような情動が湧くかは過去に条件づけられていて、自分でコントロールできない。

そういうことで、自覚できない扁桃体の潜在記憶の持つ決定力はすごい訳。私達は先祖から伝わる過去の神経活動パターンをただコピーするだけしかしていないんだ。そういうところが人間も含め動物にある。記憶を超えるためには、まずは新しい知識を入れるしかない。

あと、もうひとつは、我々の扁桃体というのは、顔の目の表情に加え、声の表情がすごく影響している。例えば、ピリピリ、トゲトゲする周波数の高い声や強い声は、自閉症やアスペルガー症候群、てんかん、躁鬱病、統合失調症などをもつ人によくない、脳内の低レベル炎症を促す問題がある。


「声の高さと強さ、音ですね?」

言葉の内容なんてどうでもよくて、その非言語的信号が重要なんだ。それが扁桃体に影響する。その時の親の顔や声の表情記憶に影響しちゃう訳。だからその記憶を変えないといけないんだな。

それを変えるのは、なかなか困難なんだけど、その人のお父さん、お母さんの顔の表情や声の表情の記憶がその人のパーソナリティを決定するんだ。鬱病でも、躁鬱病にしても、統合失調症にしても身体疾患でも、パーソナリティに問題があるんですよ。

例えば、癌の場合、チェックリストをやると分かるように、助けてって言わずに一人でがんばっちゃうみたいに、感じないような感情認知困難度の高いパーソナリティが必ずあるんです。

パーソナリティとは、宗像流に定義すると、たとえば「助けてって言わずに一人でがんばっちゃう」などという、個人が特定の自己イメージの思い込みをもっていることであり、その思い込みが脚本となって特定の一貫性をもった行動特性となって、他者から観察測定されるものである。

鬱病の場合は、「言わなくても察してほしい」という対人依存型の自己イメージがあるという思い込みがある。そうすると、いつも察してくれることを待つ、察してくれないと悲しさ、不安、不満をもつ、またそんな自分を弱いと自己嫌悪を感じるので抑うつ気分になることが分かっている。

そんなに察してくれる人はいませんよって言ってるんですけど、そういう対人依存型が必ずあるんです。それは、対人依存型パーソナリティ障害といえるのです。障害とは行動特性の歪みです。


「そういったパーソナリティの問題があるのですね?」

DSM(アメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計の手引き)には、感情認知困難型は載っていないけれど、パーソナティ障害です。なんで載っていないのかというと、自分の感情を感じないで我慢強く働く人は社会的に役に立つ、だから社会的不適応を起こすパーソナリティ障害としては判断しない。

けれども感情認知困難型は慢性ストレスから作りだされる、癌を含めた身体疾患を作りだす身体的不適応を起こす問題だから、私はパーソナリティ障害として考えている。

SAT療法は、そのパーソナリティを自分の本当の気持ちや欲求に気づき、もっと上手に自己表現できるものにしたり、また察してほしいなんて思わないで上手に自己表現するようになるとか、社会的、精神的、身体的不適応を起こす行動特性の歪みを変えている。

SAT療法では、簡単にそうした自己イメージの思い込み(脚本)を変え、パーソナリティ障害を克服できるから心配ありません。もちろん精神医学や心理学ではパーソナリティ障害などの変容は至難のことと信じている。でもこの療法の強みはパーソナリティの歪みを比較的簡単に変えられるのです。


「悩みを抱えている方に、先生からメッセージをいただけますか?」

悩みは自分にとって必要があるから生まれる。自分が成長するエネルギーなんだ。マイナスに受け取る必要はないよね。悩みは絶えず出て来るものだし、あるがままを生きるというのは難しいんだよね。

でも悩みがあることで乗り越えた時に自分がバージョンアップするので、またバージョンアップしたくなるよね。次に何が来るのか、悩みが楽しみになって来る。人生はうまくコントロールできないもの、スーッと行くもんじゃない。すごくチャレンジングなものでね。見通しのつかないものですよ。

悩みを克服して自信をつければ、リフレッシュして違う世界から物を見えたり、意欲が出て来るから。最初の入口を乗り越えるのが難しいかもしれないけど、一つ乗り越えれば、もっと調子に乗って楽しくなるんじゃない?


「先生の今後の展望を教えてください」

今65歳ですが、ひとには命の限界があるからね。とにかく私がいなくなるまでに、出来るだけいろいろな問題にチャレンジして、様々な問題を克服できる応用力が高く、しかも簡単に一般に普及できるものを作って普及させたい気持ちがありますね。

自分自身の問題の克服、家族の問題の克服、そして身近にいる人の問題の克服、仕事で出会う人の問題に関して、ともに乗り越えて自信を持ってもらいたい。

セラピーはそれによって自分がバージョンアップするし、リフレッシュするし、最終的にお互い感謝の世界に行くじゃない、その素晴らしさを伝えたい。

「癌になったから幸せになった」とか、統合失調症の家族などから「地獄から天国にきた」とか言ってもらえるけれど、人間は平等なのでね。これまで電車に乗れなかったのに乗れる様になったとか、困難のレベルが低いことでも、それを克服できると人間は幸せを感じられる。幸せというのは皆、平等に体験ができるものなのよ。

そういう喜びを自分自身や自分の家族や友人、縁ある人達と共有できる様にして行きたいなと、それをできるだけ、自分が生きている間に、出来るだけしたいと思っている。それが希望かな。





<編集後記>

誰にもキメラ細胞があり、その感情に影響を受けている・・・という、
驚くようなお話でした。

宗像先生の、新しい知見やパラダイムを吸収していく
チャレンジングなご姿勢には、圧倒されました。

身近な方を救えなかったことから、SAT療法を長年かけて
開発された宗像先生。
とてもお優しい方なのだと感じました。

  「自分をまず救え! そして自分の家族を救え!」

宗像先生の熱いメッセージとパワーを受け取っていただけたら・・・と、
思います。



次回号「現代型うつは、“うつ”という手段による“リセットの儀式”」→

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インタビューTOP(目次)

-ご案内- 宗像 恒次 先生 SAT療法


宗像 恒次(むなかた つねつぐ)  筑波大学名誉教授、SAT療法開発者
                      株式会社SDS代表取締役社長
                      ヘルスカウンセリング学会会長
1948年、大阪府豊中市生まれ。筑波大学大学名誉教授。保健学博士、社会学修士。
日本看護協会調査研究部、国立精神衛生研究所主任研究官、国立精神・神経センター精神保健研究所研究室長、カリフォルニア大学神経精神医学研究所客員研究員、ハーバード大学医学部客員研究員、世界保健機関(WHO)エイズ世界計画研究顧問および薬物依存部顧問を歴任し、現在、日本保健医療行動科学会顧問、ヘルスカウンセリング学会会長。
1993年にヘルスカウンセリング学会を設立し、2003年に特定非営利活動法人化し、公認ヘルスカウンセラーの専門資格(厚生労働省ホームページhttp://kokoro.mhlw.go.jp/qualification/参照)を養成する活動を行っている。イメージ療法、情動認知行動療法に基づくカウンセリング・セラピー技法としてSAT法(Structured Association Technique)を開発し、その普及のために筑波大学発ベンチャー企業(SDS)も設立、日本、中国、ドイツなどで多数のSATセラピーセミナーを開催している。
セラピーを受ける患者やクライアントが、心身の問題を自らの成長エネルギーへ変えていくことができる「SAT療法」と呼ばれる独自に開発したイメージ療法、情動認知行動療法を確立する。またそれに基づいて、脳、心、免疫、遺伝子発現の関連を世界に先駆け研究をしている。


<宗像恒次先生のHP>
【筑波大学発ベンチャー株式会社SDS】


<ヘルスカウンセリング学会のHP>
【ヘルスカウンセリング学会】


<宗像恒次先生の著書>

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SAT療法



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SAT法を学ぶ



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健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法



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遺伝子を味方にする生き方







インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)
鈴木明美
セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:福田りこ(ふくだりこ)
福田りこ
あなたの中に隠された宝の箱を開けてみませんか。

潜在意識に直接アプローチする心理療法を中心に、
自己受容と自己変容のプロセスに寄り添って行きます。

心理カウンセラー
米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
HP:セラピールーム・サンクチュアリ

インタビュアー:塩野博雪(しおのひろゆき)
塩野博雪
2008年11月にボディケア・トレーナー資格
2011年9月に和みのヨーガインストラクター資格
2013年3月に介護のヘルパー2級資格取得。

現在、横須賀で整体の店『星のなごみ』を開業しています。
いつまでも皆様を健康で若々しくあり続けるようにするべく、頑張っています。
塩野博雪 54才

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)
脇坂奈央子
『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント



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