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あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集


カウンセラーやセラピスト、セミナー講師など「こころの現場の最前線」で活躍されている方の横顔を紹介します。

 ・カウンセラーってどんな人なの?
 ・カウンセリングって、どうやって受けるの?
 ・私も将来カウンセラーになりたいのですが・・・
 ・・・などなど


「こころ達人の横顔」をインタビューしてきました。
あなたにとって、カウンセリングやセラピー、ヒーリングがもっと身近になれば幸いです。

- 緒方 俊雄 先生 SOTカウンセリング研究所 -

   「慢性うつ病は、無意識に抑圧していた怒りや悲しみを、カウンセリングで取り出していく」

2014年 06月 21日


今回のインタビューは、『慢性うつ病は必ず治る』の著書等で
おなじみの、SOTカウンセリング研究所所長
緒方 俊雄(おがた としお)先生です。

先生は、2009年8月に、うつ病者の復職支援の研究で、
日本産業カウンセリング学会より学術賞を受賞され、
うつからの回復カウンセリングには定評のある方です。

さらに、メンタルヘルス関連の講演、研修、執筆などでも
活躍していらっしゃいます。

「心の病気の方の執着駅になってあげられたら」と、おっしゃる
緒方先生に、「うつと怒り」「新型うつと甘え」「人生の四季」などに
ついて、深いお話を伺いました。


新型うつの人には、責任を持たせて、やらせる!

インタビュー写真




「慢性うつ病について、先生のお考えをお聞かせいただけますか?」

いろいろなタイプのうつがあるんじゃないかと思うんですね。今の医学界では原因じゃなくて症状で診ているから一括りにされちゃっているんですけれど、ものすごく仕事が忙しくてうつになることもあるじゃないですか。それは薬を飲んで安静にしていたら元気になるので、それはそれでいいと思うんです。

あと、親が亡くなったりとか、すごくショックな出来事が起こってのうつというのも、薬を飲んで安静にしていたら時間と共に復活してくるものだと思います。カウンセリングだと時間もお金もかかるので、最初はお医者さんに行って薬物療法で薬を飲んで、それで治るんだったらそれが一番いいと思うんです。

ただ、薬を飲んでうつが治っても、また何かのストレスがかかると再発を繰り返す、また下手をすると慢性化してしまう、という人は、いくら薬を飲んでも治らない。そういう人は、うつになりやすい考え方や生き方、行動パターンを持っているので、そこを変えていかないと、うつから卒業することができない。

だから、薬を飲んでも10年うつの人などは、カウンセリングでそういった根本原因を変えていかなければならない、ということです。1つは、生き方や考え方を変えていくというのがあるのですが、もう1つは、そういう方は怒りや悲しみを無意識に抑圧していて、そういった感情をカウンセリングで取り出していくことによってよくなっていく、ということがあります。


「うつの方と怒り、というのは意外だと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、その怒りというのはどこから来ているのでしょうか?」

怒りは、どんな人でも理不尽なことをされると怒りを持つんです。そうした怒りに対して、普通だったら怒って発散するんですけれど、上司みたいな人の場合はケンカができないから発散できない訳ですよね。普通の人だったら一杯飲み屋などで飲んで、「あの上司がよー」とか言って、くだを巻いて発散させて帰る訳です。

それが、すごく真面目な人というのは、「あの上司があのように怒ったのは、自分があのとき怠けていたからだ」とか、全部自分のせいにしてしまうんです。それで、抑圧する人は怒りも感じないんです。そうすると、本当は怒りを感じているので、どんどんどんどん無意識に怒りが溜まっていってしまうんです。


「自分でも自覚できない怒りが溜まってしまう、ということですか?」

そうです。だから、飲むと怒り上戸、泣き上戸の人がいますけど、ああいう人は普段はものすごく真面目で優しい物静かな人なんです。それで、怒りや悲しみの感情を押さえつけているんです。それが、酔っ払うと押さえつけるのが弱くなるので感情が出てきてしまう訳です。

そうすると、男の人は怒り出したりだとか、女の人は泣き出したりとか、が多い訳です。だから、真面目な人に限って抱えているんです。そういったものを取り出していくんです。

面白いのは、意識の世界と無意識の世界というのは正反対になっている、ということです。意識の世界では誰の言うことでも聞くようなものすごくいい人が、うつになってカウンセリングを受けたりすると、今まで押さえつけていたものが無意識からどっと出てきて、「どの人も大嫌いで、どの人も殺してやりたい」とか言い出したりする訳です。

だから、まったく正反対なんです。そういった感情をずっと抑えてつけているから苦しいので、そういったものをカウンセリングで取り出していくんです。


「それはご本人も気づいていないのですよね?」

取り出すまでは気づいていないんですよ。


「先生に対して怒りをぶつける人はいませんか?」

私に対して怒りをぶつける人はいない訳ではないですけど、珍しいかもしれないですね。


「では、上司や親に対する怒りを語り出すということですか?」

そうですね。あとは、女性の人だったらずっと泣き続けるとか。1時間半とか2時間とか、涙が枯れるまで泣きます。


「その時、先生はどんな風になさっているのですか?」

ただ、ずーっと発散させるままにしますね。


「なるほど。先生は辛い感じにはならないのですか?」

そんなに辛くもないですけどね。あまり真面目な人がカウンセラーになると、自分がうつになってしまう人がいるんです。そういう人は、相手の悩みを自分が背負ってしまうんですね。でも、悩みというのは本来はその人のものであるべきなんです。

だから、本当はカウンセリングは、リセットしてリセットしてリセットするものなんですね。本来は、1時間は一生懸命話を聴いてもそれが終わったらリセット、のはずなんだけれど、そうは言っても人間だから、自殺未遂の話だとか重い話というのは残るんです。

会社員の時は8時間働いていると言っても4時間くらいは会議などで気が抜けているんです。一方で、カウンセリングの時というのは、ひたすら聴いていなければならない訳ですよね。だから同じ時間働くと疲れますね。8時間とか10時間カウンセリングすると、帰りの電車では疲れていますね。

カウンセリングばかりやっていると疲れるので、カウンセリングをやったり、講演したり、本を書いていたりすると、聴くのと話すのと書くのとで、何となくいいバランスですね。だから、カウンセラーだけをやっているのは大変だろうなと思います。


「巻き込まれる、ということはありませんか?」

境界性パーソナリティ障害の人は巻き込もうとします。夜中にどんどん電話やメールが来たりしますけれど、だんだんいなし方がうまくなってきた感じがあります。

境界性パーソナリティ障害の方って突然怒りだすじゃないですか。カウンセラーになったばかりの頃、1回怒らせたことがあって、「何であなたに私のことがわかるのよ!」と何かが怒らせてしまったみたいなのですが、それ以降ずっとうまくいっていたから、「境界性パーソナリティの人とは相性がいいな」なんて思っていたら、2年前くらいにまた怒らせてしまいました。今はボチボチうまくやっていますが、でも境界性パーソナリティ障害の方の時は気を遣いますね。

だから、慢性うつよりも境界性パーソナリティ障害や、新型うつ病の方の方が疲れますね。今思うと、10年前くらい前に、うつ病や強迫神経症、パニック障害の方をカウンセリングしていた時の方が楽でした。

境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害、新型うつ病やアスペルガー症候群など、最近注目されている方の方が難しいですね。だから、「そろそろ時代についていけなくなってきたから、80歳を待たずに引退かな」と思っています(笑)。


「なぜ、難しい人が増えて来ているのでしょうか?」

新型うつ病の本(『すぐ会社を休む部下に困っている人が読む本』)に書いたのですが、心の病気は時代の鏡みたいなもので、時代によって病気が変わってくるんですね。

たとえば、70〜80年代というのは仕事人間が求められたので、ものすごく仕事をしてつぶれるタイプのうつだったんです。一方、今というのは、物質的に豊かで、子どもがものすごく甘やかされていて、それで仕事に適応できないような「うつ」になっています。

だから、昔の「うつ」というのは過剰適応なので適応度を下げていけばいいのですが、今の「うつ」は甘やかされてできないということだから、学習していかなければいけないんです。対応が違ってきているので難しくなっていますね。


「境界性パーソナリティ障害も甘えが原因なのですか?」

境界性パーソナリティ障害というのは、両親から十分愛されていなくて、“愛されたい”と愛を求めて、愛の漂流者のようにさまよっている感じです。そうすると、カウンセリングの中で受け入れてあげて安定させてあげるということになります。

家庭が昔よりも難しくなっているかもしれないですね。離婚も増えているし、奥さんも働いている場合が多いですし。それに、両親自体が「自分は、自分は」というように自己中心的になってきているから、昔のサザエさんのフネさんみたいにはならなくなってきていますよね。

昔の日本は協調して集団を大事にしていましたが、アメリカの文化が入ってきて、これはいいことなのかもしれませんが、自分のことを主張し始めましたよね。そういった意味で心の病気も変わってきている気がしますね。


「新型うつ病については、どのように捉えていらっしゃいますか?」

新型うつの方は、両親から甘やかされて手をかけられ過ぎている感じですね。

だから、学生時代はただ勉強をやっていればよかったけれど、会社に入った途端に全部自分でやらなければいけなくなってしまって、いろいろな事をこなす力がなくて、また自分のプライドだけは高いけれどコミュニケーション能力やストレス耐性がないので、不適応を起こしてしまう、というイメージです。


「それは、従来のうつ病とは別の疾患で、適応障害に近いものなのでしょうか?」

うつ病というのは職場で起こることもあるし、家庭で起こることもあるし、いろいろな原因で起こることがありますが、新型うつ病自体は、ほとんど職場に対する不適応なので、そういった意味だと適応障害と言えるかもしれないですね。

“新型うつ病は病気かどうか?”という話がありますが、心の病気をどのように定義するかということに依りますが、心の病気というのが、“社会生活や家庭生活を送れなくなった状態”だと定義すると病気なんだと思います。


「ご本人は困っていらっしゃる訳ですよね?」

そうです。


「でも、抗うつ剤は効きにくい・・・」

効きにくいですよね。


「では、先生はどのように新型うつ病にアプローチしていらっしゃるのでしょうか?」

1つは不登校の子と同じで、身体の症状を出して逃避している、という側面があります。会社に行きたくないので、身体の症状を出している。本人は苦しんでいるんです。ただ、本当は身体は悪くないものだから医者に行っても原因がわからなくてドクターショッピングになってしまう。それをいかに気づかせるか、イヤなことに向かわせていくか、というアプローチが1つありますよね。

また、その元になっているのは家庭の甘やかしがあるから、家庭においてお父さんやお母さんと協力して対応を変えていくという面もあるし、会社という面においては、仕事に対する不適応なので職場の上司などと連携して適応させていく。

だから、従来型うつ病だとクライエントとカウンセラーだけのカウンセリングルームの中で収まっていたのですが、新型うつ病では家庭とか職場での対応もお願いしなければならないし、学び直しや育て直しという過程など、いろいろなアプローチが必要になり難しいですね。



インタビュー写真




慢性うつ病は、無意識に抑圧していた怒りや悲しみを、カウンセリングで取り出していく


「ご本人に直面させる働きかけが必要、ということですよね?」

そうですよね。やっぱり本人が逃げているうちはダメなんですよね。向かっていくようにしなければならないですし。


「ご本人には逃げたい気持ちがあるので難しいかと思いますが、どのようになさるのですか?」

やはり本人が困らなければダメなんですよね。本人が、「今のままじゃダメだ」というのがないと変わっていかないんですよね。

ひきこもりの人も同じで、親が面倒見てくれるのでひきこもっている方が楽な訳ですよ。「このままひきこもっていたら、10年後、20年後、お父さんお母さんが亡くなった時に、あなたはどうするんですか?」ということに本人が気づけるかどうかなんですね。

従来型うつ病の人は、だいたい本人が「辛いから」ということでカウンセリングに来るのですが、新型うつ病の人というのは本人は逃避しているので、本人から来ることはなくて上司や親が連れて来るんです。

そもそもカウンセリングは薬を出す訳でも手術をする訳でもないので、本人が「変わりたい」という気持ちが元になるんです。だから、本人が変わる気がないとにっちもさっちもいかなくなるんです。そのためにまず、「本人を変わる気にさせられるかどうか」というのがあると思います。


「新型うつ病の方のご家族に対して、伝えたいことはお有りですか?」

結局、子どもの自立を妨げているんですね。共依存の関係になっている。だから子どもができることは全部子どもにやらせて見守る、ということだと思います。過保護、過干渉になり過ぎているんですよね。


「やはり母子の共依存が多いですか?」

共依存自体は母子なんですけれど、父親はどうでもいいということではなくて、父親のほとんどが仕事人間で家庭を顧みていないから、奥さんの関心が子どもに向くという面もあります。だから、父親が仕事人間を止めて、家庭の中できちんと役割を持って、母子よりも夫婦の方が会話を持たなければならないんですよね。

だいたい、母子の家庭に下宿人が1人、みたいな関係なんです。それで、子どもが一番大切にされているんです。だから、お父さんというのは居候のような感じで居場所がないんです。そこの構造を変える必要があります。


「まずはご夫婦の関係を構築し直して、共依存を断っていくということでしょうか?」

お母さんはお母さんで、自分の子どもが生きがいなんです。もう子どもは手放して、自分は自分で自分の人生の楽しみを見つけなきゃならないんですよ。


「それを先生がお母さんにアプローチなさるのですか?」

お母さんには話しますけどね。なかなか最初のうちは変わらないですね。本当に息子が居ついてしまって、もうどうにもならないっていう状況になると、お母さんも変わり始めます。


「やはり、いよいよ困らないと変わらない。そこなのですね。職場の方には、どんな風にアドバイスをなさるのですか?」

職場の人も結局、その人を手伝っちゃいけなくて、責任を持ってやらせなくちゃダメなんですよね。ただ、そうは言っても、新型うつになる人はコミュニケーションが下手だし、プライドが高いから仕事が停まっちゃう訳なんですよ。どうしたらいいかわからないでずっと停まっちゃう。

だから、一番話しやすい指導係というのを作って、その指導係が仕事の仕方を教えるという形になると思いますね。チューターとかインストラクターといったイメージです。


「ある種、特別扱いになりますけれど、そういうのも取り入れていくということ?」

そうですね。仕事の仕方を理解してもらう、自分で仕事できるようにしていくということなんです。逆に、手伝ったら依存してきちゃうから、手伝っちゃいけないんですよね。


「教えてやらせる?」

教えてやらせる、ですね。それと、何か困っていることはないのか、時々声を掛ける、ですね。


「なるほど。そうやって、教育し育てていくという感じなのですね?」

よく、会社の人に「そこまでやる必要があるのか」って言われるんですね。「こんなことは、学校や親に教わってくるべきだ」って言う訳です。そうは言っても、日本というのは、一回雇った人をそうすぐに辞めさせる訳にもいかないじゃないですか。

雇ったからには、何とかその人にアウトプットを出してもらわなくちゃならない。だから、そういった対応が必要になってくるんだと思うんですよね。


「何年くらい対応したらいいのでしょう? 企業側はそこが知りたいと思うのですが?」

(笑)人にもよると思うんですが、早い人で一年とか二年だと思うんですけど、いくらやってもダメな人もいらっしゃいますよね。それは、本人が自覚して、やれるかどうかの問題であって、そういった人をいつまでも雇っておけるかどうかは、企業の基礎体力によると思うんです。

結局、本人と会社がWIN-WINの関係じゃないと何十年も勤められないんですよ。だから本人が意識して、必要な人間になるっていうのが一番大事なんですよね。本人がそこのところを放り出しちゃっていたとすると、いくら周りが手を差し伸べても無理だと思うんです。

そうだとすると、その会社で働いていることがその人にとって本当に幸せですかってことで、また考え直す必要が出てくるんですよね。


「温室を作っちゃいけないというのが、ご著書にありましたね?」

温室ね。ダメですね。


「温室になるのか、育てる環境なのかの見極めについて、教えていただきたいのですが?」

温室っていうのを作っていると、本人は喜ぶけれども、優しい上司や特別な仕事なんて温室が30年もある訳ないじゃないですか。そうすると、温室に居れば居るほど、働く力が無くなってくるということだから、なるべく他の人と同じようにやらせなきゃダメだと思うんです。

そうは言っても、協調してやるのが苦手だとかいろいろとあると思うので、一人で完結するような仕事だとか、その人に向いている仕事というのを考えなきゃダメなんです。

それと、普通の人が100%だとして、70%〜80%だったとすると許されると思うんですけど、20%〜30%だとか、下手すると足を引っ張ってるとなるといけないと思うんですよね。他の人と同等レベルの土俵で共存させる必要はあると思うんだけれど、仕事の内容や量みたいなものは、ある程度配慮するっていうことかもしれないですね。


「70%くらいまで?」

最低70%くらいが、大目に見ることができるラインじゃないですかね。


「その方の自己評価はどうなっているのでしょうか?」

自己評価は高いんですよ。だから、周りの人が100%だとすると自分は70%〜80%やっていると思っているんですよ。でもね、上司に聞いたら20%〜30%しかやっていない。だからそこのところを本人に明確に知ってもらう必要があるんですね。

それと、20%〜30%になっている査定をつける必要があると思うんですよね。


「ボーナスなどでですね?」

そうです。そうです。そうじゃないと、これでいいんだと思っちゃうんです。だいたい日本の企業って、メンタル疾患の人に対する査定が甘いんですよね。

従来型うつの人は、ものすごく過剰に働いて、そのためにうつになった訳だから、ある程度会社も考慮してあげたらいいと思うんですよ。

でも、新型うつになった人の経緯は仕事を過剰にやってというよりも、性格とか仕事と合わないとかでなっている訳だから、復職して半年間くらいは考慮してもいいかもしれないですけど、それ以降はちゃんとアウトプットに見合った査定をしていかないと。本人もそれでいいと思っちゃうから。


「ご自身のパフォーマンスの具体的データを返していくということですね?」

そうですね。うつの人には、ショックを与えちゃいけないんじゃないかというのがあって、普通の査定になったりする訳ですね。


「そういう方にも適正な査定をするというのが、大事なのですね?」

本来はそうだと思いますね。新型うつというのは、仕事がイヤで逃避しているということですから、満足していない訳なんです。その職場に居続けた方がいいかどうかというのは、わからないんですよね。仕事にならないんだったら、本人が納得して新しい仕事を探すというのが一番いいんです。

最初は会社ができるだけのことはしてあげる。チャンスを与えてあげる。チャンスを与えても、本人がやる気にならなかったなら、どうにもならないですよね。後は本人次第です。いつまでも、会社のお荷物になっているんだとすると限界がありますよね。


「先生のカウンセリングの特徴を教えてください」

特徴がないのが特徴みたいなもので。技法も使いませんし、心理テストも使いません。ただ向き合っている。クライエントさんによって、行なっているカウンセリングはまちまちで、変わってきます。ただ、ベースは聴くことをやっていますね。

幼少期に両親に受入れられないで傷ついた心が癒やされるのは、受入れられる経験ではないかと思って、カウンセリングではクライエントさんを受入れることを一番大切にしています。


「特にこういう方に来て欲しい、というのはお有りですか?」

私のカウンセリングルームには10〜20年うつ病でお医者さんや東洋医学、鍼灸、心理療法などを渡り歩いた方が多く来られるのですが、「心の病気の方の執着駅」になってあげられたらと考えています。お医者さんに行っても治らなくて困っている人をカウンセリングするっていうのが、自分自身のカウンセリングのアイデンティティです。


「悩みを抱えていらっしゃる方へ、先生からのメッセージをいただけますか?」

最終的には、諦めなかったならば解決する問題じゃないかと思っています。

心の病気をどう捉えるかっていうことにもよるんですけれど、遺伝的なものも若干はあるけれど、生まれた時は心は真っ白で、その後、いろんな環境で書き込まれてきた結果、心の病気が起こっているんだとすると、そういった病気は、カウンセラーの力量にもよるとは思うんですけれど、殆どの心の病気は本来治るべきものだと思っています。


「諦めないで、自分自身に向き合うということでしょうか?」

結局、悩みを受入れるっていうことですね。悩みに浸るんですけれど、一人で浸るのは辛いから、カウンセラーと一緒に浸るっていう感じです。

いくら悩みや辛いことから逃げようと思って、別の方向に意識を向けていくようなカウンセリングをしたところで、最終的には治りはしないですね。最終的には、悩みに一緒に浸って、その悩みを本人が受入れていくっていうことですね。


「人生の四季、あれは先生のオリジナルですか?」

そうですね。あれは、いろんな人のカウンセリングをしているうちに、つまずく時期ってあって、何でつまづくのかなと思って。

怠けていてつまずいた訳でもなく、前の時期を引きずって、上手くいったのを続けようとして逆に失敗している人が多くて、人生の春夏秋冬で求められるものが変わってくるので、生き方をちゃんとチェンジしていかなきゃいけないなっていう風に感じて『「勝ち組」の男は人生で三度、挫折する』を書いたんです。それって後から思うと、人間の厄年に当たっているんですね。だから昔からそうなんだろうなと思いました。


「生き方の衣替えなのでしょうね?」

そう。衣替えなんだと思います。服を着替えないでずっと同じ服を着ているとダメなんでしょうね。それが凡人はなかなか変えられないんですよね。だから引っぱっちゃうんです。成功した社長さんというのも、なかなか変えられないで失敗しますよね。


「先生の今後の展望や夢をお聞かせください」

私のカウンセリングを通して1000人の人に「生まれてきて本当によかった」と感じていただけたらなと思っています。ですから、これから10年間はカウンセリングに打ち込みたいなと思っています。

それが終わってから、カウンセラーを育てることができるかどうかはわからないんですけれど、そういうことをやっていきたいなと思っています。


「カウンセラーの資質として一番大事なものは、何だと思われますか?」

自分の心が病んでいると、まずはカウンセリングできないんですけれど、だからといって、長嶋茂雄さんにカウンセリングを受けたいかっていうと何か違うでしょう。病んでちゃいけないけれど、病んでる人の気持ちがわからなきゃダメですね。

病んでる人の気持ちがわかるような繊細な面が必要なんだけれど、かと言って自殺未遂の話だとか、ものすごく重たい話にも直面しなきゃダメだから、繊細でなければダメだけど、大胆でもなければダメなんですよ。ものすごく両極端な面が必要です。

特殊な才能はいらなくて、どんな人でもなることができると思うんだけれど、その両面性を持つのが難しいと思いますね。

カウンセリングっていうのは、自分が経験してなくてもできるって言いますけれど、そうは言っても、自分が悩んだ以上のクライアントの悩みというのは受けられないから、会社員は挫折は無い方がいいけれど、カウンセラーだけは、挫折したり失敗したりのいろんな経験をしていた方が得ですね。私は挫折と失敗だらけの人生だったので、カウンセラーとしては得をしています(笑)。





<編集後記>

明るい木目調の、落ち着いた雰囲気の緒方先生の
カウンセリングルームで、お話を伺いました。

とてもソフトな先生のお声は、聞いているだけで癒される
穏やかで優しい響きに満ち、「受入れられる」安らぎ・安心感に
浸らせてくださいました。

「繊細さと大胆さの両面性」「変わることを怖れない勇気」「謙虚さと力強さ」
これらを、緒方先生から存分に感じ取らせていただきました。

『SOT』が何を指すか・・・は、どうぞ先生のHPでご確認ください。
きっと、先生の「大きな大きな願い」が伝わってきますよ。



←前回号「人がエンパワーされる社会とは? トランジション・タウンとチェンジ・ザ・ドリーム」


インタビューTOP(目次)

-ご案内- 緒方 俊雄 先生 SOTカウンセリング研究所


緒方 俊雄(おがた としお)  SOTカウンセリング研究所所長
                   臨床心理士、産業カウンセラー

早稲田大学理工学研究科修士課程修了。
大手電機メーカーにて、研究開発、企画、マーケティング、カウンセリングなどの業務に従事。
その後、EAP(従業員支援プログラム)機関所属のカウンセラー経て、 現在、SOTカウンセリング研究所所長。
2009年8月、うつ病者の復職支援の研究で、日本産業カウンセリング学会より学術賞を受賞。
心理カウンセリングに取り組みながら、メンタルヘルス関連の講演、研修、執筆などでも活躍。


<緒方俊雄先生のHP>
【SOTカウンセリング研究所】


<緒方俊雄先生の著書>

cover
慢性うつ病は必ず治る



cover
すぐ会社を休む部下に困っている人が読む本 それが新型うつ病です



cover
「勝ち組」の男は人生で三度、挫折する



cover
カウンセリング実践ハンドブック







インタビュアー:川田史郎(かわだしろう)
川田史郎
マーケティングプロデューサー、コーチ。

現状を変えていきたい人、何かをはじめたい人の
コーチングをしながら、
解決策のプロデュースや事業化のお手伝いをしています。



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)
鈴木明美
セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)
脇坂奈央子
『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント



運営管理:ラポール☆脇坂奈央子





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